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自治体の皆さまへ

施政方針から 一歩踏み出し、大きく伸ばしていく(2)

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三重県津市

2 未来に向けた都市づくり
○道路ネットワーク
大谷踏切は、本年12月に開通する予定です。開通後は、鉄道によって分断されている西側と東側の車の流れが変わります。
そして、そこに長年、夢として語られてきた志登茂川河口架橋(第3江戸橋)と、鉄道との立体交差により市街地を東西に結ぶ下部田垂水線(上浜工区)が現実のものになろうとしています。
志登茂川河口架橋は、三重県において橋梁(きょうりょう)の予備設計が行われていることに加え、当該架橋を含む工区の整備を少しでも早く進めるため、先に同工区にある津海岸御殿場線から着手することとし詳細設計が行われることとなりました。津市は、志登茂川河口架橋南詰から津駅東口へのアクセスとなる津駅前線の拡幅工事に着手します。
下部田垂水線(上浜工区)の整備は、昨年8月の県政要望により、県において実施されることとなり、40年にわたり日の目を見なかった当該路線は、実現に向けた一歩を踏み出しました。津市も津駅周辺道路空間の再編に向け、津駅西口から西に繋がる広明町河辺町線、内多清水ヶ丘線の整備工事に着手してまいります。

○津駅周辺
明治24(1891)年に初代駅舎が竣工し、昭和48(1973)年に現在の駅舎が竣工してから半世紀が経過した今、新たな歴史を刻もうとしています。官民が連携して基盤を整備する調査を始めます。津駅西口は、津駅西口駅前広場エリアマネジメント会議での議論を進めながら、早急に新たな西口広場の姿を示してまいります。東西自由通路については、事業イメージを明らかにしてまいります。
津駅東口は、国のバスタプロジェクトの中で交通拠点における機能強化の必要性等の調査が行われており、今後当該拠点の機能強化に関する具体的な整備方針の検討段階へと進むことが見込まれます。バスタプロジェクトの早期実現に向け、国や県との連携を密にし戦略的に取り組みを進めてまいります。

○大門・丸之内
「津市大門・丸之内地区未来ビジョン」に基づき、官民連携のエリアプラットフォーム「大門・丸之内未来のまちづくり」が主体となって実験的な取り組みや情報発信等を行っています。令和6年度は、回遊促進に向けたシェアサイクルの導入実験や公園空間における民間活力導入可能性調査が行われます。津市も引き続き地権者の土地建物活用等に係る意向把握のための調査を実施しながら、さらに深く地域に入り込み、都市機能の充実、居心地の良い空間形成、エリア価値の向上に繋げてまいります。

○豊かで便利な暮らしの実現に向けて
久居体育館、芸濃総合文化センター内アリーナ、安濃体育館および一志体育館に空調設備を整備します。気温が高くなる夏季でも安心してスポーツなどを楽しむことができるよう久居体育館および安濃体育館については工事を、芸濃総合文化センター内アリーナおよび一志体育館については実施設計を行います。市内唯一の陸上競技場である海浜公園内陸上競技場は、陸上競技の大会や記録会が開催可能な第3種公認陸上競技場として、また競技人口が多いサッカーやラグビーなど多目的なスポーツが実施できるフィールドを備えた施設となるよう、整備に向けて測量、地質調査に着手します。
地域公共交通は、新たな仕組みを創設します。令和8年4月の津市コミュニティバスの次期再編に向けて、自由経路ミーティングポイント型と定路線型の運行を組み合わせたハイブリッド方式のデマンド型交通の構築を目指した実証実験を行います。

3 未来の安心
○防災・減災対策等
大規模災害時に全国から派遣される緊急消防援助隊などの人命救助活動を担う実動部隊が円滑に活動できるよう、道路の被災状況に応じた一方通行などの交通規制や緊急車両を優先通行させる措置をどこでいつ講ずるのかを事前にさらに詳しく決めておく必要があります。関係機関の出席による検討会を開催するなど緻密な事前協議を積み重ね、迂回ルート等による交通機能の確保とともに、把握した被害状況等の情報を迅速に実動部隊へ伝達する体制を確立させてまいります。その上で受援に重点を置いた災害対策図上訓練や総合防災訓練を実施し、外部からの支援を円滑に受け入れ、その支援を最大限活用できる実践力を強化してまいります。
木造建築物等の耐震化のさらなる促進も図ります。耐震化や家具の固定などの普及に向けた啓発を強化してまいります。
上水道施設および管路の耐震化も推し進めます。水道施設や老朽化した管路の耐震化を進め、各配水区間の連絡管整備や配水区域内の管路ループ化に繋げてまいります。
地域防災情報通信システム(同報系)は、災害情報伝達手段への一斉送信機能の導入や有線網の整備による回線の冗長化を行います。
浸水被害の軽減に向けた歩みも進めてまいります。雨水事業を実施している半田川田排水区では、ポンプ場の整備が完了したことから継続して進めている第1雨水幹線の築造に加え、令和6年度は新たに3カ年の継続事業として第2雨水幹線の築造に着手します。藤方第二排水区では、いよいよ大口径の掘削に着工します。さらに「雲出川水系流域治水プロジェクト」の一環となる一志地域の浸水対策として雨水排水施設の基本・詳細設計を進めるとともに、桜橋ポンプ場を改築し施設の老朽化対策も進めてまいります。
消防力も強化します。北消防署に続き、中消防署西分署については解体工事および造成・外構設計に、北消防署跡地に整備する火災・山岳救助等を想定した複合型訓練施設については解体工事および造成・外構工事に着手し、整備を進めてまいります。
令和5年の救急出動件数は1万8,110件で過去最多となりました。本年4月から三重大学医学部附属病院がバックアップに入る新たな二次救急輪番体制に移行します。救急搬送時間短縮に向けて、輪番病院と連携した取り組みを進めます。
地球規模の気候危機に向けた地域脱炭素の取り組みも正念場です。地域脱炭素宣言以降、実効性のある取り組みを実践する事業者等とのパートナーシップの構築、地域脱炭素推進プラットフォームの設置などに取り組んでまいりましたが、もとよりそれらが真に機能するかが肝要です。市民や企業、団体等が連携を図りながら、現に二酸化炭素を減らす行動に繋がるよう実質を伴った取り組みとしてまいります。

問い合わせ:政策課
【電話】229-3101【FAX】229-3330

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