文字サイズ
自治体の皆さまへ

津市(このまち)で輝く Vol.91

16/25

三重県津市

《守り、つなぐ。先代の遺志とこだわりの味》
老舗あられメーカー 3代目
野田 恵子(Keiko Noda)(65)

◇定番からアレンジ系まで 名物あられで地域を元気に
創業90年という老舗の看板を背負う。野田さんが社長を務めるのは、津市で世代を超えて愛される米菓ブランドだ。「初代は修行に出た東京で昭和9年に開店して、戦後に故郷の津へ移転しました。手間暇かける製法と、国産素材へのこだわりを貫いて、今は40種類以上のあられを作っています」
9年前、2代目だった夫の急逝で会社を引き継いだ。「不安だったけど、支えてくれたのは娘です。当時まだ大学生でしたが、卒業後は津に戻りいつか継ぐと言ってくれた。その覚悟を聞いて、私も頑張っていかなあかんなと」
仕事仲間にも恵まれ、会社には陽気で食への探求心が強い面々が集う。ブランド力の強さは、社長を筆頭とするスタッフ全員の人間力の賜物(たまもの)なのだ。
夢は、「津をもっとPRして地域を盛り上げること」。その想いから、地元企業とコラボした商品開発にも熱心だ。例えば津ならではのうなぎあられや津ぎょうざあられ。地元の素材や食文化を取り入れたオリジナルあられを通じて、津の魅力を発信している。
「地味だけど、美味しくて良いものを作り続けていくのが基本。先代の志と味を守って、仲良く楽しくがモットーです」。地味なる滋味。野田さんと愉快な仲間たちが届けてくれるあられが、今日も津市(このまち)に笑顔を広げる。

・某プロ歌手のバックダンサーもやってます♪
・お餅代わりにあられを鍋に入れるのもおススメ!

PROFILE
平成27年に株式会社野田米菓の代表取締役に就任。社長業の傍ら、ローカル歌手グループのマネジャーや鼻笛ミュージシャンとしても活躍。多彩な商品ラインナップの中で一番の推しは「ピリ辛あられ」。座右の銘は「毎日爆笑」!

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU