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津市(このまち)で輝く Vol.93

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三重県津市

《伝統を重んじるも固執せず常に熱く、新しくあれ》
津まつり実行委員会 会長
川北 晃司(Koji Kawakita)(65)

◇魅せられた者が魅せる祭典“津まつり”
にぎやかだが怖いというのが、幼少期の津まつりの記憶。高校卒業後に上京し故郷から遠く離れた大都会で津まつりとは無縁の生活を送っていた。
ところが、昭和60年4月、稼業を継ぐため津市に戻った時、久しぶりに再会した同級生達が、地元の郷土芸能を次世代へ伝承し、祭による町おこしをしようと奔走する姿を見たとき胸が踊った。思いは伝染する。彼らの姿に魅せられた川北さんは仲間入りを果たす。以降約40年間、津まつりは無くてはならない“年中行事”になっている。
津まつり出演団体の演舞や演奏に憧れ、「自分もやってみたい」と出演を希望する子ども達も多い。観客を楽しませたい、津を盛り上げたいと躍動する者たちの姿が人を魅了する。そして、魅せられた人が新たに人を魅了していく。こうして津まつりは途絶えることなく390年間受け継がれてきた。
「先人が守り続けてきた祭のしきたりや礼節を次世代に引き継ぐ一方で、津まつりとはこういうものだという固定概念に囚われないようにしたい」と川北さん。
「時代や社会の変化に合わせ新しい要素を取り入れられる、全世代を魅了し続ける祭典でありたい」と語る熱い思いが、今年も10月に催される津まつりで多くの人を魅了する。

・祭りはとことん!酒はほどほど!?(本人談)
・座右の銘は“不易流行”

PROFILE
1959年6月生まれ。養正小学校、西橋内中学校を経て高校卒業後、上京。Uターン以降約40年、津民芸保存会会長などを歴任し現在に至る。趣味はウオーキングと読書。最近のお気に入りは「高熱隧道(こうねつずいどう)」(吉村昭)。お酒はきりっと辛口派。

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