■花のある暮らし
谷口さとみ(飛鳥町)
215人目のペンリレー
れんげの冠、数珠玉のネックレス、花びらの色水、四葉のクローバーの探しっこ。手伝いができるようになるとゼンマイ採りや竹の子掘りにお茶摘みと、思えば子供の頃から花や自然にいっぱい触れていたように思います。
母は蘭やバラ、セントポーリア等草花が好きで家の外も中もいつも花がありました。父は岩千鳥やクチナシ等庭木が好きで花が咲くと一輪挿しをそっとテーブルに置いてくれていました。そんな父母の影響もあって私もガーデニングや観葉植物、小さな畑を作るようになりキュウリを収穫した時には一緒に喜んでくれたのを覚えています。
父母が他界し、その花達を育てることにしましたが、剪定も植替えもわからずスマホで検索して剪定してみたら切りすぎてしまったようで…悲しい経験もしました。
リビングの温室にはフリルの花びらが可愛らしいセントポーリアとやっといくつかの新芽を付けた蘭もあり、水や温度に気をつけてこれから色んな色の花が咲くように管理しようと思います。セントポーリアは「室内のレースカーテン越しで愛らしい花を咲かせます」と書いてありますが、冬の外気温が氷点下になる我が家、窓越しでは育たないでしょうね。
土に触れ、葉の緑や花の色に癒される時間。風にそよぐ葉音、春先には沈丁花、初夏にはクチナシ、秋には金木犀の花の香りは季節ごとに懐かしさを感じます。
素敵な春を迎える準備をそろそろ始めます。
次は井戸町の東健作さんです。
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