くまのペンリレー

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■半生の振り返り
大江丈司(久生屋町)
212人目のペンリレー

私は生まれてから高校卒業までを熊野市で過ごし、数年離れた後に熊野市に戻ってきて、現在は消防士として働いています。このペンリレー執筆の依頼をいただきましたので、私のこれまでの人生を振り返ってみたいと思います。
学生時代はサッカーボールを追いかけている日々しか思い浮かびません。幼馴染みの友人に誘われ、サッカークラブチームに入団。友人、指導者のおかげで、サッカーの楽しさを教えてもらい、中学、高校とサッカーに打ち込みました。将来はサッカーで培ってきた体力を人のために役立てたいという思いが芽生え、消防士を目指すようになりました。
何度も消防士の採用試験に挑戦しましたが、目指していた消防士にはなれず、陸上自衛隊への入隊を決意。陸上自衛隊に入隊後も夢は消えず、「これでいいのだろうか。」と悩みながら陸上自衛官を続けていました。当時の上司に消防士になりたい夢があることを打ち明けると、「自分の夢は諦めるな、追え。ただ、いまお前は陸上自衛官や。いまやるべきことを他の奴らより人一倍がんばれ。」と肩を叩いて激励してくれました。この言葉のおかげで、訓練の後も深夜まで勉強する生活を続けることができました。
消防士としての日々は、身体的な鍛錬と専門知識の習得が求められる厳しいものですが、やりがいに満ちています。生活面では、妻と出会い、3人の子供に恵まれ、私の人生に彩りを与えてくれています。半生を振り返ると、大切な人との出会いがあり、今の自分があることを改めて感じました。これまでの出会いに感謝しながら、これからの出会いを大切にしていきたいと思います。

次は久生屋町の前田武寛さんです。