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【特集】熊野大花火大会(2)

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三重県熊野市

■和田煙火店 四代目社長 和田祐加子(ゆかこ)さん
▽一瞬の輝きのために
花火づくりは最短でも40日、花火の種類や天候によっては半年ほどかかる場合もあり、非常に時間と手間がかかります。主な工程である「火薬の配合」、「星造り」、「玉込め」、「玉貼り」を経て花火が完成します。花火づくりは火薬を扱う危険な作業のため機械化できず、全て手作業で行います。
火薬を少しずつまぶして玉状にしたものを「星」と呼びます。その星を半球の玉皮の内側に隙間なく詰める工程が「玉込め」ですが、星を詰めた半球を両手に持ち、すばやくピタリと合わせる瞬間は特に緊張します。大きな花火になると、合わせた際の中心1ミリのズレが花火が開いたときには1メートルのズレにもなってしまいます。
花火づくりはミリ単位の細かな作業の連続です。しかし、皆さんもご存じのとおり花火として見られるのは一瞬です。この一瞬のために何日もの時間をかけています。

▽日本一過酷な花火現場
実は「鬼ヶ城大仕掛け」は日本一過酷といわれる花火現場。準備段階から毎回多くの人に協力してもらっていますが、車両が入れない現場のため、手作業で資材などを運搬しなければなりません。打ち上げ花火10号玉用の筒は1本で30キロ以上あります。この筒が30本ほどあり、これ以外にも大小さまざまな筒や玉を運搬しています。

▽無事に打ち上がって
熊野大花火大会で一番に考えていることは『無事に終えること』です。花火大会当日は「観客の皆さんに満足して欲しい」や「きれいな花火を見て欲しい」という気持ちもありますが、とにかく『今年も無事に終わって欲しい』という気持ちが一番です。この熊野大花火大会という伝統を守るためにも安全第一を考えて作業にあたっています。

▽大好きな熊野市
熊野大花火大会は和田煙火店にとって大きなプレッシャーを感じる大舞台ですが、大好きな熊野市のため、これからも皆さんが感動するような花火を上げたいと思っています。

■花火の製造工程~和田煙火店~

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