たとえ今は元気だとしても、突然の事故や入院、認知症などで日常の判断が難しくなる「もしもの時」は思いがけないタイミングでやってきます。
そんな時にあなた自身だけでなく家族を助けるためには準備が必要です。
しっかりと考えて気持ちを整理できる今のうちから始めませんか。
■終活とは
「自分の人生の終わりについて考える活動」を略した造語です。団塊の世代が定年退職を迎え始めた2009年頃に雑誌や書籍、テレビなどで「終活」が紹介されるようになり、人々の関心が高まりました。
具体的には、自分が亡くなった後の葬儀、お墓、遺言の準備や財産相続、身の回りの生前整理などを行うことですが、現在では「人生の最期の時を迎える準備」という意味ばかりではなく、定年退職後のセカンドライフの過ごし方、認知症対策、延命治療の方針などどう自分らしく生きるかという意味に広がってきています。
■具体的に何をするのか
多くの人が取り組むものとして、
・エンディングノートを書く
・葬儀・お墓の準備
・遺言書の作成
・身の回りの整理
があります。
■エンディングノートとは
エンディングノートには様々な種類のものが販売・配布されていますが、そのほとんどに共通する項目は5つあります。
(1)自分のことについて
(2)医療・介護について
(3)財産・資産について
(4)葬儀・お墓について
(5)残される人への想い
全て記入しようと思うと大変ですので、書ける部分から書いてください。何度書き直しても大丈夫です。
エンディングノートは遺言書のように法律上の効力はありません。気軽に書き始めることができます。
もし、遺言書を作成したい場合は、公証役場に相談してください。
地域包括支援センターでは、高齢者サロンなどの地域の集まりで、「もしもの時にそなえて」というテーマで講話と簡易版エンディングノートに記入する機会を作っています。
問合せ:熊野市地域包括支援センター
【電話】89-5811
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