■残して(存続)行きたい。
田端俊介(井戸町)
221人目のペンリレー
生まれてから高校卒業するまでの期間を熊野市井戸町で過ごしました。当時、高校生の私は地元に残るという選択肢はゼロで、「社会を知る」=「熊野を出る」と考えていたように思います。
漠然とした思いで東京へ出て行き、映像を見ることが好きでしたので、その憧れから芸能関係の仕事に携わりたいと思い、知り合いを介して芸能事務所兼、映画制作会社で仕事をすることになりました。
映画制作、そして役者・アーティストのマネージャーとして20代の大半を過ごしました。非常に刺激に満ちた毎日でした。
その間、全国各地を仕事で訪れ、地方と都会での生活を経験することによって自分の価値観や考え方も変化していきました。
どの地方にも良さがありますが、ここ「熊野」にはより多くの可能性があると思います。
当時の私のように「田舎」には“何もない”“都会に行けば何か見つけられる”等のイメージを抱いている若者も、意外といるのではないでしょうか。
まさしく私も、「田舎」に対してこのようなイメージを持っていました。外に出てみないと分からない事もありますが、ここ熊野は沢山の魅力がある場所だと感じました。
微力ではありますが、都会で生活している方に熊野の魅力と可能性を発信する活動にも携わらせていただいております。
少しでも次の世代へ残して繋げていけるように、まずは自分から。
次は有馬町の酒井裕作さんです。
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