■『地元で暮らしていく』とは
宇井隆将(有馬町)
225人目のペンリレー
有馬町在住の宇井隆将です。
大学時代は大阪で経済・経営学を勉強していましたが、熊野市内の介護施設に就職したのをきっかけに、看護師を目指して勉強し直しました。現在は、この地域の病院で働いています。
熊野の良い所というと、海や川など自然が美しい、花火が凄いなどが思いつきますが、一番は「人が温かい」ところだと僕は感じています。
仕事で関わる利用者さん、患者さんは「大変やねえ」「おおきによー」といつも声をかけてくれます。
また、趣味で知り合う地元の方々にもいつも本当に良くしてもらっています。
熊野の人は「話し方が穏やか」、「語尾が柔らかい」と他の地域の方から聞いたことがありますが、そういった理由もあるかもしれません。
「地元に帰ってきて良かった」と思いますし、他の地域から来られた方にも魅力を感じてもらえる所だと思います。
一方で、心配なこともあります。少子高齢化や人口減少が地域に与える影響についてです。自分の業種でいえば、看護師や介護士の不足はかなり深刻な問題だと感じます。
特に、周産期や小児科の医療の現場は少子化の影響もかなり大きいと思いますし、今後子どもを育てていく上で非常に気がかりな点ではあります。
心配な点もありますが、それでも自分はこの地域が好きです。いろんな人に支えてもらいながら、次の世代へと暮らしを繋いでいきたいと考えています。
次は有馬町の橋屋正史さんです。
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