文字サイズ
自治体の皆さまへ

備える防災「能登半島地震から1年」

2/16

三重県熊野市

■被災者が話す「困ったこと」と、今、私たちができる対策
令和6年1月1日に発生した能登半島地震から1年が経過しました。被災地では、現在も復旧・復興に向けた懸命な活動が行われています。
南海トラフ地震が発生した場合は、この地方においても甚大な被害が想定されています。災害への備えをいま一度、見直してみませんか。

▽特にトイレに困った、水が使えないことが一番大変
能登半島地震では、発災後3か月以上にわたり断水しました。地震後に一番最初に困ったのはトイレであるという声が聞かれます。食べることは我慢できてもトイレは我慢できません。トイレを我慢しようとするとエコノミー症候群や脳梗塞を引き起こすなど健康にも悪影響を与えます。水がなくても使用できる汚物袋と凝固剤がセットになった非常用簡易トイレを備えておくと安心です。
また、長期の断水に備えて、飲料水や生活用水を備蓄するとともに、給水用のポリ容器や給水袋を用意しておくことをお勧めします。

▽自宅が被災し、住むところがなくなった
能登半島地震の建物被害については、全壊と半壊を合わせると約3万棟に及んでおり、特に耐震性の低い木造住宅で被害が多く、昭和56年5月以前に着工した木造住宅の約5割以上が全半壊したという記録があります。
自宅が被害を受けると住めなくなることはもちろん、発災のタイミングによっては、自分や家族の命を失う可能性もあります。
市では昭和56年5月以前に着工した木造住宅に対し、無料耐震診断をはじめ、耐震設計、耐震工事に対する補助のほか、寝室等を守る耐震シェルターの設置に対しても補助を行っています。自分の命、大切な人の命を守るため、住宅の耐震化を進めましょう。

▽寒くて寝られなかった
能登半島地震では、広範囲で大規模な停電が発生し、約9割復旧するまで1か月程度かかりました。
停電時は、電気を必要とする暖房器具が使えないので、灯油だけで使用できる石油ストーブが役立ちます。ただし、発災直後は灯油の購入が困難になる可能性があるので、少し多めにストックしておく必要があります。
また、避難所での生活を想定し、寝袋や断熱性のあるマット、使い捨てカイロなどを備えておくと安心です。

▽十分な食事が摂れなかった
能登半島地震では、食事について、食材が手に入らない、停電により調理ができないという課題が発生しました。
食料品は普段から多めに買っておき、定期的に消費し、使った分を買い足すことで常に一定量を備蓄しておく「ローリングストック」をお勧めします。1週間分を備蓄する場合、一人分1日3食で、21食の備えが必要になります。
また、調理をするためのカセットコンロを備えておくと安心です。

問合せ:防災対策推進課防災対策推進係
【電話】市役所内線336

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU