今をさかのぼること138年前明治18年6月、宮川・昼田堤防が決壊家8戸20棟流失、死者19名、畑地100町あまりにおよぶ大被害の記録が残っています。悲しむ暇もなく、度重なる水禍から逃れるために、村人は総出で「百閒(ひゃっけん)バネ」を築きました。百閒(約181・8m、高さ約5m)に渡って昼田地区の宮川堤体内に手積みで築かれた水を「跳ね」のけるための石積みの築堤は、現存する貴重な治水歴史遺産です。
9月28日、国交省から現在の水辺の楽校をさらに充実して行くために佐藤寿延(ひさのぶ)中部地方整備局長から登録証をいただきました。先人が洪水から村人の命を守るために備えた百閒バネをはじめとする治水遺産から自助・公助・共助を学ぶ場として、約3haの多目的広場ではキャンプやイベントで親子・友人がつながる場として、自然体験から環境を守る学習の場として、多くの方にご利用いただけるよう整備を進めてまいります。2030年度に全面的な完成を目指しています。今後ともご理解ご協力をお願いします。
10月10日町長室にて 辻村修一
※「辻村」の「辻」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
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