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町長コラム 木造駅舎に建て替え

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三重県玉城町

田丸駅開業から今年で130年、開業当時、まちの人々は黒煙を噴き上げる機関車の音にびっくり仰天されたでしょう。
1872年(明治5年)、日本で初めての鉄道が東京-新橋と横浜の二つの停車場を結び、その21年後の1893年(明治26年)に参宮線田丸駅(当時は田丸停車場)が開業しました。幕末から文明開化、近代日本の発展には蒸気機関車を持たねばいけないと考え、国はイギリスから学び、鉄道の導入を急ぎました。この町の発展に尽くされた先人も同様の思いを強く持たれました。この努力にただただ感服するばかりです。田丸城南側搦手門周辺約6、000平米、金森家別邸(玄甲舎)の一部を寄進されるなど、鉄道敷きには多くの地元の協力がありました。
町のみなさんの様々な思い出が詰まった田丸駅、何もかも効率化が進む中、小屋のような駅舎になってはいけないと考え、JR東海のご理解をいただきました。本来なら現存の建物を保存しながら活用したいところでしたが、残念ながら大正元年の建物であり耐震性が十分ではありません。今の建物の趣を残しながら、木造駅舎として建て直します。
町の玄関口、田丸駅は地域の資源です。町の誇りです。多くのみなさんのご理解、ご協力に感謝します。

6月8日町長室にて 辻村修一
※「辻村」の「辻」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

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