始球式の球は、公式記録の第一球でストライク。
109年前(1915年、大正4年)全国中等学校優勝野球大会で村山龍平翁が、投げた第一球から今の全国高等学校夏の大会につながっています。
会場は、大阪府豊中市の豊中グラウンド、翁は、羽織袴の和装姿でマウンドに立ち、投げたボールはまっすぐに捕手のミットに収まり、ストライクが宣告されました。(ワンバウンドとの記録もあります。)
野球少年のあこがれは甲子園、今や野球は国民的スポーツとなり、アメリカ大リーグで活躍の大谷翔平選手をはじめ、多くのプロ野球選手も甲子園を目指しました。
大阪府豊中市は、「豊中ミュージアム」で高校野球発祥の地を紹介し、現在グラウンドを改修中です。
大会の開催を決断し第一球を投げた翁の偉業を、ふるさとからもっと発信していかねばなりません。次代を担う若者がスポーツを通して仲間を思いやり困難や逆境に直面しても乗り越える力をつけて欲しいと願っています。
今年の三重大会誌には、朝日新聞津総局長中田和宏氏の協力のもと、当時の始球式の様子を記事にしていただいています。機会があればぜひご覧ください。
7月16日町長室にて 辻村修一
※「辻村」の「辻」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
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