■今月のテーマ
「熱中症の4割は夜間に発症 睡眠中の熱中症にご注意を」
睡眠中は、冬でも200ミリリットル前後、夏には500ミリリットル以上もの汗をかくと言われています。それに加え、睡眠中の6~7時間は水分が補給されないため、脱水状態に陥りやすくなります。
また、日中に屋根や壁に蓄えられた熱が放射熱となり、室温が上昇することも夜間の熱中症の危険性を高めます。
寝ている間は、頭痛、めまい、ほてり、倦怠感などの熱中症の初期症状を自覚しにくく、気づかないうちに症状が進行し、重症化してしまうことがあるので、次のことに注意して、睡眠中の熱中症を防ぎましょう。
◇室内環境を整える
寝室の室温は28度以下、湿度は70%以下を目安にして、環境を整えましょう。
エアコンを敬遠したり、使用を控えたりする人もいますが、熱中症を予防するためには、昼夜を問わずエアコンを適切に使うことが必要です。
エアコンの風が直接体にあたると、体がだるくなったり、風邪をひいたりすることがあるので、風向きには注意しましょう。
◇水分補給を怠らない
就寝前、起床時にコップ1杯の水分を摂る習慣をつけましょう。夜間に目が覚めたときに水分補給ができるよう、枕元に水分を置いておくのもよいでしょう。
アルコールは、利尿作用があり水分補給にならないだけでなく、飲んだ量よりも多い水分を体から排出するので、注意しましょう。
◇吸水性の高いパジャマを
吸汗、速乾に優れた素材やゆったりして通気性がよいパジャマを着用し、体内に熱がこもらないようにしましょう。
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