地域おこし協力隊活動日誌 vol.74

17／37

■ベテランの操船技術を学ぶ
5月21日に熊野川で三重県ジャパンエコトラック推進協議会主催の川下りイベントが開催されました。カヌーやカヤック、SUPなどで、紀和町小船から紀宝町浅里までの川を下るこのイベントで、熊野川体感塾では警護のための舟を出し、自分は船頭として舵を取りました。
普段乗客を案内している河口付近とは異なり、上流に向かうと川幅が狭い箇所、流れの速い瀬などがあり、慣れない操船に苦労しました。大きく波を打っている瀬を下る際、波に乗ってしまうと、舟が大きく上下して危険であり、加えて船体へ大きなダメージを与えてしまいます。
事前の下見や当日には、谷上(たにがみ)塾長や体感塾の船頭・莊司(しょうじ)さんに、瀬での舵の取り方、取るべきコースなどを教えていただき、何とか最後まで操船を務めることができましたが、瀬では大きく揺れ、浅い箇所では船外機のプロペラを川底に当ててしまうなど、改善すべき点がたくさんありました。言葉だけで理解するのは難しいですが、川の深さや流れを読み、瞬時に適切な判断をするベテランの技を、少しでも盗み自分の技術を磨いていきたいと思いました。
現在は、熊野川体感塾は北桧杖から下流で遊覧体験を実施していますが、以前は上流の浅里を拠点に遊覧をしていたと聞きました。上流の方は景観も良く、乗客の方も喜んでくれると思いますので、今後のためにも上流を安全に行き来できるよう経験を重ねていきたいと思います。