■今月のテーマ
暑い日の続く夏場は特に注意
ー「ペットボトル症候群」にご注意をー
熱中症の予防のためにも十分な水分補給はとても重要なことです。夏場の水分補給と言えば、口当たりのよいさっぱりとした炭酸飲料やジュース、汗をかいた体への栄養補給にスポーツドリンクを選ぶことも多いのではないでしょうか。しかし、これらの飲料の飲みすぎで「ペットボトル症候群」を引き起こす恐れがあります。
◇ペットボトル症候群
ペットボトル症候群とは、炭酸飲料やジュース、スポーツドリンクなどの清涼飲料水の飲みすぎで発生する急性の糖尿病のひとつで、暑い日の続く夏場は特に注意が必要です。
清涼飲料水は、糖分を多く含んでおり、飲むことで血糖値が上がります。血糖値が高くなるとのどが渇くので、また清涼飲料水を飲み、血糖値がさらに上がるという悪循環によって、ペットボトル症候群が引き起こされます。
◇現れる症状
軽症ではのどが渇く、尿の量が増える、だるい、疲れやすい、イライラする、吐き気がするなどの症状が現れ、重症になると意識がもうろうとして、ときには命に関わることもあります。
糖尿病と診断されていなくても、突然発症することもあります。
◇糖分控えめの水分補給を
水分補給は糖分が含まれない水・お茶(カフェインが含まれない麦茶など)をこまめに補給しましょう。コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれる飲料、アルコールも利尿作用があるため水分補給には適しません。
スポーツドリンクや炭酸飲料でも無糖や糖分の少ないものが販売されているので、購入時に栄養成分表示を参考にして選びましょう。
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