所在地:紀宝町鵜殿1190番地
敷地面積:2562.39平方メートル
延床面積:839.25平方メートル
構造:鉄骨平屋建
■普段使いできる保健・医療・福祉の新拠点
11月1日、健康づくりの拠点施設である「きほう健康ぷらざ」がオープンしました。
この施設は、乳幼児から高齢者までのあらゆる健康課題に対して、柔軟に対応できる体制づくりの強化を図るため、旧鵜殿保育所を改修して整備しました。全国でも数少ない、病院に併設されていない公立の「訪問看護ステーション」のほか、「母子保健施設」、「地域医療研修センター」、「移住定住サポートデスク」を備えています。
また、施設内には、ほかにも個別相談室や休憩室、研修室、飲食スペースも備えており、だれもが気軽に立ち寄り、健康のことをはじめとした相談場所として利用することができます。
この施設は、「在宅医療の充実」、「健康相談の強化」、「健康教育の推進」を目標に、町民同士で健康を支え合い、健康についてともに学び、実践できる場として、活用を図っていきます。
また、施設内には、移住定住サポートデスクをあわせて設置しており、空き家に関する相談や、町への移住に関する相談を受け付けています。
この施設は、町民のみなさんや医療・福祉に携わる専門職の方たちが普段使いできる施設としての利活用が図られるとともに、町の保健・医療・福祉のさらなる連携体制を推進していきます。
■だれもがいきいきと地域で暮らせる社会の実現に向けて
紀宝町長 西田健
健やかなまちづくりで大切なことは、人と人とのつながりです。「きほう健康ぷらざ」では、そのつながりを大切にし、みんなが支え合いながら、持続可能な社会を一緒に育てていきたいと考えています。
現代では、健康に関する悩みが専門的で複雑になることが多いですが、まずは誰かに相談することで、心が少し軽くなることもあります。言葉にできない悩みや、今のサービスでは解決しきれない問題にも、まずは話を聴き、その人の気持ちに寄り添えるコミュニティが必要だと感じています。
今回整備を行った「きほう健康ぷらざ」が、住民間の健康を繋ぐためコミュニティの場として機能し、だれもがいきいきと地域で暮らせるための施設として利用されることを願っています。
■地域医療のさらなる充実に向けて
地域医療研修センター
センター長 森本(もりもと)真之助(しんのすけ)
令和4年に設置された地域医療研修センターでは「地域医療を学べるまち紀宝町」を掲げて、年間約50名の医学生や研修医を受け入れています。
きほう健康ぷらざ内に当センターの研修室を設置しましたので、町内事業所の専門職が一緒に学ぶ場としても利活用していき、町全体の地域医療のさらなる充実に向けて取り組んでいきたいと思います。また、専門職だけでなく地域住民も対象にした催しを企画して、健康教育を推進していきたいです。
■抱えているものが少しでも楽になれるように
総合健康相談窓口
地域おこし協力隊 沼澤(ぬまさわ)幸子(さちこ)
健康コンシェルジュとして、「きほう健康ぷらざ」に訪れた方に施設のご案内をしたり、がんをはじめとした健康相談をお受けしています。
他人の目が入らない落ち着いた場所でゆっくりと話すことができるほか、相談内容に応じて、担当部門や専門職をご紹介します。
いろいろ悩みを抱えていて、だれかと話をしたいといった方が、気軽に訪れ、抱えているものが少しでも楽になれるような場所を目指しています。
畳のコーナーもあるので子育て中の方も、気軽にお越しください。
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