■わたしの夢
井口冬歩さん(鵜殿)
私には夢がありました。それは、母になること。その夢が昨年叶いました。
つわりや貧血、逆子、胎動などを経験したり、夜中に足がつって寝れないこともありました。母になる準備をしている感覚で、大変なこともありましたが、お腹の子に会える楽しみの方が大きかったです。
出産に関しても、心構えをしていたつもりでしたが、私の想像を超える過酷なものでした。陣痛は2日間にわたり、コロナ禍で立ち合いも面会もできず、何度も挫けそうになりましたが、それでも、強く生まれようとする子どもに、私が励まされていた気がします。
大きな産声を聞き、初めて抱っこしたときは、うれしさとよろこびを感じたのと同時に、不安も感じました。楽しみで仕方がなかったのに、実際に娘を抱くと責任と不安で、3キログラムの娘がとても重く感じました。
そんな私とは裏腹に、娘はよく食べて、よく寝て、よく遊んで、本当に元気いっぱいで、あっという間に1歳になりました。抱っこでしか移動できなかったのに、気づけばよちよち1人で歩くようになりました。ご飯も今では自分で食べることができるようになりました。
こうやって、あっという間に成長していくのかな。イヤイヤ期が来て、反抗期が来て、家族で過ごす時間より友だちと過ごす時間が増えていくのかな。いつか自分の夢ができて、1人で歩いていくのかな。そして、結婚したりして…、なんてまだまだ先のことなのに今からさみしさを感じてしまいます。
私には、また新しい夢ができました。それは、娘に夢ができること。その夢を全力で応援すること。そして、その夢も叶ったときは、ずっと憧れている家庭菜園をしながら、夫とのんびり過ごしたいと思います。
◇PROFILE
いぐち ふゆほさん
母になるという夢を叶えた井口さん。「次の夢は、娘に夢ができて、その夢を全力で応援することです」と話していました。
◎4月号は井田の山川(やまかわ)悠衣(ゆい)さんです。井口さんからは、「引き受けてくれてありがとう!またゆっくりお茶しようね」
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