■中能登町の現状
姉妹町の石川県中能登町では、能登半島地震で震度6弱を観測し、発災時には、家屋・ブロック塀の倒壊、地盤の隆起、町内全域で断水などの被害が発生し、地震発生直後には開設された8か所の避難所に最大1,300人が避難しました。
2月1日時点で、人的被害は負傷者が2名、住家被害が2,225棟、断水していた上水道は復旧しましたが、家屋の倒壊などにより22名が避難所で生活されています。
町からは、被害調査班、給水班、物資支援班、家屋調査班として1月2日から2月10日までに延べ89名の職員を派遣し、また、代理で受け付けているふるさと納税では、180万円以上が寄付されるなど支援の輪が広がっています。
■亡くなった原因の多くが家屋の倒壊によるもの
今回の地震で石川県内では1月31日までに238人が亡くなられており、死亡原因の4割が圧死、また倒壊により動けなくなったことによる凍死など建物の倒壊によるものが多くを占めています。
住んでいる家が倒壊してしまうと、自分の命が危険にさらされてしまうだけでなく、倒壊に巻き込まれてしまい行方不明となってしまった場合には家族を不安に陥らせてしまうほか、倒壊した家屋が道路の通行の妨げとなってしまう恐れがあります。
また、倒壊に巻き込まれなかった場合でも、住む家がなくなってしまうことで避難所などで生活をしなければならなくなるかもしれません。
町では、昭和56年5月31日以前の建築基準法の基準で建築された木造住宅を対象に耐震診断、耐震補強設計、耐震補強工事などの補助を行っています。
◇耐震化までのステップ
(1)耐震診断
費用:無料
※昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅が対象
(2)耐震補強設計
費用:30~40万円程度
補助:最大18万円
(3)耐震補強工事
費用:正確な費用は設計によってわかります
補助:最大100万円
+
リフォーム工事
補助:最大20万円
※補強と同時に行うリフォームにも補助が受けられます
「ここまでくればひと安心♪」
◇耐震診断でわかる家屋の評点
耐震診断書では、耐震性を数値(総合評点)で評価し、大地震(震度6強クラスを想定)で倒壊する可能性を4段階で判定します(下表参照)。耐震診断では、人命保護に重点を置き、「大地震時に倒壊しない」ための耐震性確保を目的としています。
表.耐震診断の総合評点と倒壊の可能性
出典:日本木造住宅耐震補強事業者協同組合
◇耐震シェルター
補助:最大25万円
耐震シェルターとは、地震などの自然災害から身を守るための場所や空間を作ることができるものです。耐震シェルターにはベッド型や部屋型などの種類があります。
密閉性が高い作りのため人によっては圧迫感を感じるといったデメリットがありますが、比較的早く設置でき費用が押さえられるのがメリットです。
問合せ:役場総務課防災対策室
【電話】33-0335
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