■ベテラン団員へのインタビュー
町消防団は、1月3日にまなびの郷で出初式を開催し、式典では、消防団員として功績のあった27人が県消防協会長、県消防協会紀南支会長、紀宝町長から表彰を受けました。
今回は、長年にわたり活動に尽力されている4人の団員に、喜びの声をうかがいました。
◇三重県消防協会長表彰
功績章(第3分団大里班)
榎本(えのもと)眞二(しんじ)分団長
「過去の経験を活かし、災害に備えています」
栄えある賞をいただき、大変光栄であると同時に身の引き締まる思いです。団活動の中ではやはり、13年前の紀伊半島大水害が印象に残っています。出動要請があり、はじめは交通誘導などをしていましたが、一気に水位が上がりだし、相野谷地区がほぼ水没したので、警察官がボートで救助に向かうための指示を出していました。当時、タイムラインができていたら、もっとスムーズに避難できていただろうと悔やまれます。この教訓を活かして、大里班では連絡網を整備して指示系統を整えました。
今後、地震の発生も懸念されているので分団長として、これからもしっかり指揮がとれるようがんばっていきます。
◇紀宝町長表彰
・永年勤続功労章(30年)
田尾(たお)友児(ゆうじ)副団長
地域貢献の意識を持って入団して30年が経ちました。副団長の立場となった今、より一層気を引き締めていきたいと思います。
長い団生活の中では、さまざまな火災や水害などが発生しました。活動には危険を伴うことも多くあります。紀伊半島大水害のような大きな災害を経験したからこそ、団員には「活動時は、なにより自分自身の命を大切に」と伝えています。
・永年勤続功労章(30年)
浜田(はまだ)新一(しんいち)副団長
30年間、怪我なく活動を続けられ、このように受章できたのも、先輩方の指導、団員のみなさんの協力のおかげだと感謝しています。また、今年度より副団長になり、身の引き締まる思いです。
高齢化する消防団ですが、若手の育成と、今後さらに必要となってくる女性団員の育成にも力を入れ、一致団結で消防団活動を続けていきます。
・永年勤続功労章(30年)(第2分団成川班)
向井(むかい)浩(ひろし)副分団長
30年間の団活動では、火災の消火活動や行方不明者の捜索など、たくさん出動することがありました。特に紀伊半島大水害での活動は大変でしたが、貴重な経験をさせていただき、人生の宝となっています。
30年間という長い間、団生活を続けられてきたのも、たくさんの方の協力のおかげであると感謝しています。
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