■私の大切な家族
下地 晃代さん(大里)
私は大里の家に嫁いで今年で27年目を迎えました。このペンリレーは20年ほど前に一度書かせていただき、今回で2回目です。
大里にきてからの27年間の中で忘れられない記憶が、平成23年に発生した紀伊半島大水害です。自宅も午前3時ごろに浸水してしまい、裏山に子どもたちと避難しました。あのときは電気やガス、水道が使えず、大変な思いをしましたが親戚や友人、近所の方々にすごく助けていただきました。当時は小中学生だった2人の息子も高校を卒業して、町内の会社に就職することができました。その後結婚し、近くに住んでいます。やさしくてかわいいお嫁さんに、元気いっぱいでかわいい子どもたちとそれぞれに暮らしています。
現在私は主人と2人で暮らしており、息子たち家族と休日や、誕生日、父の日、母の日など集まれるときには、集まってパーティや食事をして楽しく過ごしています。4人の孫たちは主人のことが大好きで主人の取り合いをしています。前回のペンリレーのときには、息子たちが亡き祖父母に愛情たっぷり遊んでもらったことを書いたことを思い出しました。おととし義母を送り、寂しさよりも責任の重さをひしひしと感じています。
子育てのときには必死でわかりませんでしたが、今自分が孫の世話をしながら、義母への感謝の気持ちでいっぱいです。
春には育った子どもたちが田植えをして、秋には米の収穫を手伝い、孫が口いっぱいに米をほおばって笑っています。お嫁にきていろいろなことがありましたが、主人の家族にあたたかく迎え入れてもらい、自分たちの家族が増えて、地域の一員として根付くことができました。
春には、桜が咲いて、水を張った田んぼが「水鏡」として月を映し、夏を告げる「ほたる」が舞い、秋がきて稲が育つ、そんな環境で孫がすくすく育っています。一番上の孫は来年小学生です。
今そんな幸せな日々を送れていることに、何より先人に感謝です。また、日ごろから寄り添ってくれている周りの人たちにもこの場を借りて「ありがとうございます」。
◇PROFILE
しもじあきよさん
孫の成長が楽しみな下地さん。「家族みんなが健康に楽しく過ごせればありがたいですね。」と話していました。
2月号は井田の橋本(はしもと)はるかさんです。下地さんからは、「いつも若いパワーをいただいています。これからもよろしくお願いします。」
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