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開通・新宮紀宝道路(1)

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三重県紀宝町

新宮市と紀宝町を結ぶ一般国道42号「新宮紀宝道路」が、平成25年の事業化から11年の時を経て、12月7日午後3時に開通しました。
この道路は紀伊半島を一周する近畿自動車道紀勢線の一部で、紀宝町神内から新宮市あけぼのに至る延長2・4キロの自動車専用道路です。幅員は12メートルの2車線、紀宝IC、紀宝鵜殿IC、新宮北ICの3つのICが設置され、県境の熊野川に全長821メートルの熊野川河口大橋が架橋されています。
近畿自動車道紀勢線は大阪府松原市を起点に和歌山県を経由して三重県多気町に至る延長約340キロの自動車専用道路で、すでに全線事業化され、約8割が開通、今回開通した新宮紀宝道路は三重県と和歌山県をつなぐ初めての自動車専用道路です。
新宮紀宝道路の開通は、地域住民の利便性向上、医療機関への搬送時間の短縮による緊急医療活動の支援、渋滞緩和による地域相互の振興と発展、台風等による土砂災害や南海トラフ地震等の災害時におけるネットワークの構築など、この地域にとってまさに「命の道」となる重要な役割を担うことが期待されます。

■地域振興、防災、医療など「命の道」として大いに期待
紀宝町長
西田 健

地域全体の夢であり、悲願であった熊野川河口大橋を含む一般国道42号新宮紀宝道路が12月7日午後3時に開通しました。開通にあたり、用地取得にご協力いただきました地元のみなさまをはじめ、国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所、施工業者の方々等、関係者のご協力とご尽力に衷心より御礼申し上げます。
思い起こすと、平成14年、新宮市において「海岸道路の建設を促進する会」、平成15年に旧鵜殿村において、「架橋虹の会」が発足し、河口大橋建設に向けての署名活動から取り組みが始まりました。そして、平成16年に官民一体となった「熊野川河口に橋を架ける会」が発足し、各方面への要望活動、1,000人規模の決起大会を複数回開催するなど、活発な活動を進めてきました。
そうした活動が実を結び、要望開始から20年、事業化から11年の歳月を経て、三重県と和歌山県を結ぶ、未来への夢と希望をのせた道路が開通しました。
今回の開通は、地域住民のさらなる利便性向上、観光・経済活動の活性化や医療機関への搬送時間の短縮による緊急医療活動の支援、台風や南海トラフ地震等の災害発生時における国道42号の代替路線として広域交通ネットワークの構築など、様々な開通効果があり、この道路が当地域の発展に大きく寄与する、「命の道」であると期待しております。
引き続き、整備が進む紀伊半島一周高速道路の実現に向けて、関係者のみなさまのご支援とご協力をお願いいたします。

■関係者約300人が集い開通記念式典を挙行
開通式典は開通日の12月7日、町生涯学習センターまなびの郷で挙行されました。
式典には三重、和歌山両県の知事や国、県、自治体の関係者、約300人が参加し、国土交通省の山本(やまもと)巧(たくみ)道路局長の式辞に続き、一見(いちみ)勝之(かつゆき)三重県知事、岸本(きしもと)周平(しゅうへい)和歌山県知事がそれぞれあいさつを行いました。
祝辞では、高速自動車道紀南延長促進協議会特別顧問の二階(にかい)俊博(としひろ)氏が「みなさんの熱意で開通が叶った。この道路により、もたらされる新しい躍動をしっかり味わってほしい。みなさんに心から感謝申し上げます」と話しました。
西田町長は地元を代表して「みなさんとともに歴史の1ページを共有し、喜びを分かち合えることは感無量です」と感謝の気持ちを伝え、その後、田岡(たおか)新宮市長が音頭を取り、会場全員で万歳三唱が行われ喜びを分かちあいました。
その後、紀宝鵜殿ICに移動し、熊野水軍子供太鼓の演奏が披露された後、地元の子どもたちと関係者約40人がテープカットとくす玉開披、関係車両による通り初めを行いました。

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