[特集]地域と歩む 部活STYLE(2)

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■地域とともに歩み進める子どもたちのための部活動
◇地域移行がもたらす新たな活動
新たな活動が地域指導者を介することで展開されている部活動もあります。バスケットボール部では、中学生以前の子どもを対象にするスポーツ教室と合同で練習を行ったり、陸上部では菰野、八風中学校の両校が町内の施設を使用して合同練習会を開催するなどの取り組みも始められています。このような活動も含め、これからの部活動は校内だけの活動に留まらない地域に溶け込んだ存在となっていくかもしれません。地域指導者を介して部活動が地域とともに歩んでいくことで、より一層充実した練習内容となり、生徒たちのレベルアップに繋がっていくことが期待されます。

◇CASE　02　八風中学校　卓球部
・八風中学校　卓球部　地域指導者　八木孝明(やぎたかあき)さん
〈コメント〉
卓球は時代時代でプレースタイルが違うため、私自身も技術を思い出しながら指導しています。現在は生徒自身が練習内容を選択し、決定していけるような指導方法で進めており、まずは卓球が楽しいと思ってもらえることを第一に心掛けて指導しています。

・八風中学校　卓球部顧問　後藤有司(ごとうゆうし)さん
〈コメント〉
私自身は小中学校と野球部出身で卓球の経験がなかったので、地域指導者の専門的なアドバイスは大変役立っています。練習メニューも一緒に考えてもらっているので、部活指導の悩みも減りました。今後は、生徒指導へどう繋げていくかを思案しています。

・八風中学校　2年　卓球部　キャプテン　田畑心陽(たばたこはる)さん
地域指導者の教え方は顧問の先生と大きく違うように感じます。試合時の基本の構えや技術を教えてもらうことで試合の動きも少しずつ変わってきました。基礎練習なども教えてもらい、地域指導者が来てから部活動全体の雰囲気もよくなったような気がします。

◇CASE　03　菰野中学校　バスケットボール部
・菰野中学校　女子バスケットボール部　地域指導者　曽根尚次(そねなおつぐ)さん
〈コメント〉
仕事との兼ね合いもありますが、週に一回程度、指導を行っています。小学生時に指導した生徒も多いので、体力向上を基本にしつつ、小学校では基礎、中学校では応用といったかたちで継続的な指導ができており、技術的なレベルアップに繋がっていると思います。

・菰野中学校　女子バスケットボール部　顧問　榊美咲(さかきみさき)さん
〈コメント〉
顧問2人だけでは教えられなかった技術的な部分を地域指導者に教えてもらっています。練習メニューも考えてもらえているので顧問の負担軽減にも繋がっていると思います。地域指導者との交流をきっかけに小学生との合同練習なども行い、生徒にとっても良い刺激になっています。

・菰野中学校2年　女子バスケットボール部　キャプテン　山本一花(やまもといちか)さん
私も含めて多くの部員が小学生の頃から地域指導者の指導を受けているので、円滑に練習に臨めています。試合時の監督も曽根さんに務めてもらい、タイムアウトのタイミングも私たちのことをしっかり理解した上でとってもらえるので頼りにしています。

◇CASE　04　菰野・八風中学校　陸上部
・菰野中学校　陸上部　顧問　山田梨央(やまだりお)さん
〈コメント〉
顧問が考える練習メニューとは違う練習メニューを組み入れてもらうことで生徒たちは新鮮な気持ちで練習に取り組めていると思います。合同練習会で培った関係から大会でお互いに応援しあうなど、地域指導者の存在をきっかけに新たな交流や相乗効果も生まれてきています。

・菰野・八風中学校　陸上部　地域指導者　山口徳之(やまぐちのりゆき)さん
〈コメント〉
全ては選手のために練習環境を整えてあげることが大人の責任だと思って、顧問の先生と話し合いを重ねながら進めています。中学校で培った技術を高校、大学、実業団でも生かし、ステップアップしていけるように長期スパンの考えをもって指導しています。

・菰野中学校　1年　陸上部　竹内樹輝(たけうちいつき)さん
地域指導者の先生は、調子が悪い時にはフォームの崩れを指摘し、細かい部分まで指導してくれます。ハードル、跳躍などそれぞれの競技ごとに適切なアドバイスももらえます。八風中学校との合同練習会も、他校の生徒と大会で一緒になることもあり、いい経験になっています。