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[特集]芸術の秋 ー自身の描きたい思いをキャンバスに投影する(2)

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三重県菰野町

■今日のみんなの心の色は何色ですか?
子どもたちの自由な発想を絵筆にのせて描く壁画アート。
壁画アートを通じて子どもたちの心の中の大切な部分の扉を開ける町内初のアートワークイベントが小島区で開催されました。

◆自由に描くアートワーク
6色の外壁用ペンキを使って下書きもなく、壁面に自由に描く。子どもたちの自由な表現力を引き出すアートワークイベントが8月11日、B&G海洋センター小島艇庫で開催されました。当日、小島区の子ども会を通じて集まった子どもの数は約40人。顔も手も服もペンキだらけになりながら子どもたちが描きあげたアートワークイベントの様子をお伝えします。

◆自分が描きたいものを描く
今回のイベントで講師を務めたのはアフリカンペイントアーティストとして全国各地でアート活動を展開するSHOGEN(ショーゲン)さん。SHOGENさんから子どもたちに与えられたテーマは「海の生き物」という抽象的な題材のみで「海の生き物」というテーマ以外には色の指定も、生き物の種類も、描く大きさも何も決まっていません。「自分の心の中にあるものをそのまま描いて」「お父さんやお母さん、先生のためでなく、自分のために、自分が本当に嬉しいなと思うものを描いてください」子どもたちが描いている間、SHOGENさんは絶え間なく言葉をかけ、自由な発想で描くことの大切さを伝えていました。

◆色彩豊かな海が壁面に表れる
最初は絵筆を渡されても、子どもたちには戸惑う姿がありました。しかし、SHOGENさんの声かけに促されて、一人が思い切って色を塗り出すと、子どもたちは思い思いの海の生き物を描きはじめました。タコ、カニ、ヒトデ、ワカメ、クラゲ、チョウチンアンコウ――――現実の世界では決して見ることができないカラフルな海の生き物たちが現れ、制限時間いっぱいまで使って描きあげられた壁面は、子どもたちの想像力によって白い壁から豊かな海となって完成しました。自分たちが描いた壁画とペンキだらけになった自分たちの手や服を見て、満足げな表情を浮かべる子どもたち。その表情は、夏の日差しにも負けないくらい強く輝いていました。

▽アフリカンペイントアーティスト 
SHOGEN(ショーゲン)
コメント:私自身、タンザニアのアート「ティンガティンガ」の独特な構図と躍動感あふれる色彩表現に魅了され、全国各地で校舎やパッカー車などにアフリカンアートを描く活動をしています。日本の子どもたちは図工の授業でも先生に言われたテーマを同じように描くので、個性が失われている部分があり、一方でアフリカの子どもたちは自分らしく、自分が描きたいものを描いています。日本の子どもたちも想像力に委ねて自由に描く場を与えることで、アートを通して自分を表現できるようになるはずです。

自分にしか出せない色を自分を信じて思い切って描く

▽芸術の秋 あなたも描いてみませんか
町芸術文化協会美術部門では、洋画、日本画、版画、水墨画、水彩画などさまざまなジャンルの絵画に取り組んでいます。芸術の秋にあわせて、絵画に取り組んでみたいと思った方は、下記へお問い合わせください。

問合せ:菰野町スポーツ・文化振興会内事務局
【電話】394-3930
【FAX】394-1517

▽B&G海洋センター小島艇庫
所在地:大字小島3793番地
今回のイベントで描いたアートワークは、小島艇庫でどなたでもご覧になれます。子どもたちが描いた力作をぜひご覧ください。

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