菰野町長 諸岡高幸
令和6年の新たな幕開けを祝し、菰野町長諸岡高幸より新年のごあいさつを申し上げます。
■令和5年の一年間を振り返って
新年、あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いいたします。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の位置づけが見直されたこともあり、三滝川燈火まつりや町民盆踊り大会、菰野町文化祭などの催しでは、多くの方でにぎわう様子を見ることができました。また、記録的と言っていいほど暑い日が続き、鈴鹿国定公園の豊かな自然の中での避暑を求めて多くの方に、来訪いただきました。11月には「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin湯の山温泉」を開催し、企業や多くのボランティアスタッフの皆さまのご協力に支えられながら、参加者の皆さまに、美しい景観やおいしい料理など菰野町の魅力を堪能していただけたものと考えております。
最近では土曜、日曜、祝日のみの運行ではありますが、12月16日から1月21日までの期間、近畿日本鉄道(株)との共催により観光列車つどい「足湯列車」が、4年ぶりに菰野のまちを走っております。また、菰野町商工会青年部に企画いただきました「ウィンターイルミネーションこもの」では、役場本庁東側国道306号沿いの街路樹がライトアップされ、冬の新たな風物詩として多くの方の目を楽しませてくれております。
このように菰野町にとって明るい話題があった一方で、物価高騰の長期化が続いております。そのため、菰野町では、水道料金の負担軽減支援や物価高騰の影響を受けられた福祉施設や農家の皆さまに対する一部支援などを実施いたしました。
子どもの福祉医療費助成に関しましても、令和5年9月受診分から、医療費の窓口無料化の対象を児童手当基準内の中学生まで拡大しました。また、中学校の部活動においても地域移行に向け、地域の指導者の皆さまのご協力のもと、現在、環境整備に努めているところです。
■地域の皆さんと活性化を図る
今後、日本全体で問題視されている人口減少社会における影響は菰野町も例外ではなく、生産労働者人口の減少などへの対策は今、この瞬間から対策しておかなければならない問題です。人口も町の収地域の皆さんと活性化を図る入も右肩上がりであった時代から移り変わり、現在は限られた収入の中で住民の安全安心な暮らしを確保し、課題を乗り超えていくことが行財政運営において求められております。生まれた環境で人生が左右されないよう子どもの貧困を防いでいく、幸福感をもって人生を終えることができるよう高齢者の豊かな生活を守っていく、そのためには、少しでも多くの事業を実現できるよう、既存の組織を超えて連携できる体制づくりに臨み、菰野町の未来を切り拓いていけるような司令塔となる組織を構築していかなければなりません。菰野町役場の組織改編に向けてコミュニケーションを重視しつつ、「組織は人なり」という思いのもと、よりよいまちづくりができる体系を模索してまいります。
このまちは、豊かな自然と都市圏からもアクセスしやすい立地に恵まれ、潜在的な高い魅力が備わっているまちであると認識しております。人材として菰野町をよりよくしようと尽力される方々も多く、さまざまな部分で行政運営にご協力いただいております。それらの魅力ある要素を「点を線に、線を面に」という想いで繋ぎ、さらに魅力を向上させることが町長である私の責務であると感じております。令和6年におきましても、地域の皆さまや町職員が一体となって、魅力的な観光地づくりや町の活性化が図れるよう、努めてまいります。
令和6年は、大きな災害に見舞われることなく安寧な日々が過ごせることを祈念するとともに、「地域は家庭、町民は家族」の思いを胸に、子どもから高齢者まで健康で安心して住み続けられるまちづくりを進めてまいります。
結びに、今年一年の皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。
このまちの魅力ある要素を「点を線へ、線を面へ」とさらに繋いでいきたい
「地域は家庭、町民は家族」の思いを胸にーー
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