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郷土史・風俗 第118回

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三重県菰野町

吹く風になひく楓のわかみとり
見返りかちに行くやまちかな

◆鈴木小舟の宮中出仕
昭憲(しょうけん)皇后に強い関心を寄せられたことをきっかけに、明治34年(1901年)5月25日、45歳で鈴木小舟(すずきおふね)は、「御歌道御用皇后官職御雇」の御名を受けることになります。これは、宮中歌人として前代未聞の抜てきでした。宮中出仕する小舟が湯の山を離れるときに詠んだ歌が右の一首です。
宮中出仕した小舟は、歌道を十年余の長きにわたり皇后に奉仕し、大正3年(1914年)4月11日、昭憲皇后が崩御するまで御用職を務めました。崩御により、宮中出仕を解かれた後も小舟は東京で山階宮(やましなのみや)をはじめ宮家の王女、華族の子女に歌道の教育を行いました。

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