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第128回 郷土史・風俗

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三重県菰野町

■貴重な萬古焼 菰山焼
三重県北部を中心に地場産品として生産されている萬古焼は、300年を超える歴史を誇ります。特に四日市や桑名で発展を遂げてきた萬古焼ではありますが、菰野町も生産地のひとつとしてその技術を受け継いでいます。桑名の古物商だった森(もり)有節(ゆうせつ)に陶法を学んだ土井(どい)吉造(きちぞう)は菰野藩主から「菰山(こざん)」の銘を賜り、嘉永5年(1852年)から東菰野村で「菰山焼(こざんやき)」と称される焼き物の作陶をはじめました。菰山焼は茶器や花器が多く、「菰山」の丸枠印が捺されています。吉造が明治32年(1899年)に亡くなると菰山焼は衰退し、遺された菰山焼の作品は大変貴重なものとなっています。

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