◆語り継がれる小舟の歌
東京で歌道の指導を行っていた鈴木小舟(すずきおふね)ですが、大正12年(1923年)5月6日に母のこうが死没すると、晩年病気がちであったこともあり、同年12月25日、東京で母の後を追うようにして66歳で死没しました。
小舟が死没した後、昭和5年(1930年)4月には宮中出仕のきっかけとなった「世の中の春には」の歌を石に刻み、ゆかりの湯の山区の涙橋に伊藤某、伊藤小三郎、村木敏、内藤市蔵、矢田喜市らによって歌碑が建立されました。また、昭和5年4月24日には伊藤平治郎が「鈴木小舟刀自歌集」を刊行し、後世に小舟の歌を語り継いでいます。
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