■生活を支えた民具
菰野町にはかつての住民の生活を支えた民具の数々が残されています。それらは、菰野町図書館の郷土資料コーナーや菰野民芸展示館で保管しています。現在残っている民具のひとつに「洗濯板」と「たらい」があります。たらいの裏面には「明治42年10月下旬」と購入された時期が記されており、留め金などに金属を部分的に使うのみで基本的には木や竹などの木材で製作されています。当時、たらいは、衣類の洗濯に使用されていただけでなく、野菜の洗浄や乳児が入浴するための浴槽、行水などにも使用されていたとされ、用途は広かったようです。
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