■モータースポーツお宝探検隊 Vol.21
今回は、筆者自身の“お宝”である1979年7月に行われた第2回「鈴鹿インターナショナル8時間耐久オートバイレース」(鈴鹿8耐)の観戦券と公式プログラムを紹介します。
この大会は、鈴鹿8耐が世界選手権に昇格する前の大会だったため、参加車両の制限も少なく、250ccから1000ccまでの市販車やレース専用車など、多彩なマシンが出場可能でした。私にとって生まれて初めてのレース観戦でしたが、自分が普段乗っているバイクや憧れのマシンが、広くて大きな鈴鹿サーキットをすごいスピードで駆け抜ける姿に大きな衝撃を受けたものです。
8時間にわたるレースは、緊張のル・マン式スタートから、炎天下の過酷な戦いを経て夕闇のチェッカーへ。そしてフィナーレを飾る大輪の花火…。何から何まで感動と驚きに満ち、まるで壮大なドラマを見ているような体験でした。
色あせた冊子とチケットを見るたびに、あの輝く夏空とレーシングサウンドが今でも鮮明によみがえってきます。
中野能成(なかのよししげ)(鈴鹿モータースポーツ友の会 事務局)
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