4月から、今後8年間の本市のまちづくりの方向性を示す「鈴鹿市総合計画2031(にいまるさんいち)」がスタートします。今回の特集では、その概要についてお知らせします。
鈴鹿市総合計画は、鈴鹿市まちづくり基本条例に基づく総合的かつ計画的な行政経営を図るための計画で、本市が策定する計画において最上位に位置付けられています。
今後、人口減少や少子高齢化の加速などの社会情勢の変化に柔軟に対応し、誰もが安心して暮らせるまちづくりを進めていくために、本市では、令和6年度から8年間を計画期間とした鈴鹿市総合計画2031基本構想を策定しました。
基本構想では、本市が目指す将来都市像を掲げるとともに、その実現に向けた分野別のまちづくりの方向性などを示しています。
■8年間のまちづくりの全体目標である“将来都市像”
これから8年間の本市の将来都市像を「ひとがつながりDXで未来を拓く#最高に住みやすいまち鈴鹿」と定めました。
市民と行政、市民と市民がつながり、地域総ぐるみでつくる「協働のまち」や、今ある本市の魅力を生かしながら、より高みを目指し、これからの時代に合ったものを取り入れ、明るい未来を切り拓いていく「持続可能なまち」を目指します。
このようなまちづくりを進め、「最高に住みやすいまち」の実現を図ることで、「住みたい」、「いつまでも住み続けたい」まちにつなげます。
※DX:デジタル技術を用いて、生活などをより良く変えること
※#最高に住みやすいまち鈴鹿本市の住みやすさや魅力をSNSなどで発信するため、将来都市像に#(ハッシュタグ)を付けています。
■計画の特長
◇計画策定に当たっての3つの方向性
1.「人口減少対策」と「DXの推進」を明確にした計画
2.持続可能なまちづくりに向けた計画
3.市民とビジョンを共有し、みんなで「協働」する計画
◇6つのビジョンと「みんなの目標」
基本構想に掲げる将来都市像を具現化し、魅力あるまちづくりを進めるため、分野別に6つのビジョンを示しています。各ビジョンには、現状と課題、まちづくりの方向性を示した上で、行政と市民など、多様なまちづくりの主体と協働で取り組んでいくための「みんなの目標」を設定しています。
[6つのビジョン]
ビジョン1 子どもが輝き人と文化を育むまち
ビジョン2 健やかにいきいきと暮らせるまち
ビジョン3 生命と財産を守り抜ける安全・安心のまち
ビジョン4 自然と調和し快適な都市環境を未来へつなぐまち
ビジョン5 持続可能な産業の発展とにぎわいや交流が生まれるまち
ビジョン6 みんなで支える自分らしく生きるまち
ビジョン1 子どもが輝き人と文化を育むまち
鈴鹿市の未来を担う全ての子どもの権利が保障され、健やかに成長できるまちづくりを進めるため、主体的に社会を生き抜く力を身に付けられる教育環境の整備や、歴史・文化を生かした魅力の創出を進めます。
▽みんなの目標
「安心して子どもを産み育てることができ、子どもが健やかに育つ環境が整っている。」など
ビジョン2 健やかにいきいきと暮らせるまち
誰もが住み慣れた地域で、生きがいを持って健やかに、自分らしくいきいきと笑顔で暮らせるまちづくりを進めるため、世代や分野を超えて、人と人がつながり支え合う地域共生社会の実現を目指します。
▽みんなの目標
「生涯にわたり健康で暮らせる環境が整っている。」など
ビジョン3 生命と財産を守り抜ける安全・安心のまち
安全・安心に暮らせるまちづくりを進めるため、防災・減災の取り組み、火災予防、消防・救急体制の強化、交通事故対策、河川・排水施設の改修、道路の整備に取り組みます。
▽みんなの目標
「防災・減災の取組が充実している。」など
ビジョン4 自然と調和し快適な都市環境を未来へつなぐまち
市民が快適に暮らせるまちづくりを進めるため、カーボンニュートラル社会を見据えた地球温暖化対策や、地域のニーズに対応した地域公共交通の実現、幹線道路の整備などに合わせた有効な土地利用に取り組みます。
▽みんなの目標
「カーボンニュートラル社会と循環型社会に向けた取組が進められている。」など
ビジョン5 持続可能な産業の発展とにぎわいや交流が生まれるまち
にぎわいや交流が生まれるまちづくりを進めるため、産業振興と地域資源活用として、企業適地への産業集積の促進や農業や水産業、商業、伝統産業などの産業基盤の確立、地域資源の観光資源化などを進めます。
▽みんなの目標
「新たな産業用地の創出などにより、企業誘致が進むとともに、市内企業の生産力が向上している。」など
ビジョン6 みんなで支える自分らしく生きるまち
持続可能なまちづくりのために、共生社会の実現、市民力の向上、行政力の向上を図り、市民から信頼されるまちづくりを進めます。
▽みんなの目標
「多様性を認め合う意識が醸成され、自分らしく暮らしている。」など
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