ひろげよう人権尊重の輪

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■無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)
「キッチンで食事の準備をする人」、「育児休暇を取得している人」、「消防士になる夢を持っている子ども」と聞いて、どんな性別を思い浮かべるでしょうか。また、血液型から「きっとこんな性格だろう」と想像したことはないでしょうか。何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、無意識に「こうだ」と思い込んだ経験はありませんか。
このように、今までの経験や見聞きしたことに影響を受けて、自分でも気付かないうちに持つようになった物事の見方や考え方の偏りを、「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」と言います。この無意識の思い込みは、日常において誰にでも起こり得ることですが、本人も知らないうちに、「普通はそうだよね」、「どうせ無理」などの決めつけや、「こうあるべきだ」、「そんなはずはない」などの押しつけにつながることもあります。その結果、自分の物事の見方や考え方を狭めてしまうだけでなく、相手の考えを縛ったり、活動意欲を奪ったりすることになりかねません。自分の経験や価値観だけで、決めつけや押しつけをしていないか、相手の気持ちを考えているか、日々の生活の中で、「立ち止まって考えること」が大切です。
まずは、自分の中に潜む無意識の思い込みに「気付く」ことから始めてみませんか。人権が尊重される社会の実現を目指して、思いやり、心掛けにとどまるのではなく、自分の人権を守り、他者の人権も守るための行動をしましょう。

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