外国人市民10,268人
国籍数62カ国
(R6.11.30時点)
約20人に1人が外国人市民
多文化共生とは、国籍や文化の異なる人々が、お互いの文化などの違いを認め合い、協力しながら一緒に暮らしていこうという考えです。本市には60カ国を超える多くの外国人市民が暮らしています。今回の特集では、「誰もがいきいきと暮らせる多文化共生のまち」を実現するために、本市で活躍しているさまざまな人に話を聞きました。
■みんなでいっしょに多文化共生
本市は令和6年3月に「鈴鹿市多文化共生推進計画」を策定し、市民や国際交流協会、地域活動団体、事業所などと連携し、多文化共生の実現に向けて、さまざまな取り組みを進めています。
◇鈴鹿国際交流協会(SIFA)
鈴鹿国際交流協会(SIFA)は、安心して暮らせる多文化共生のまち鈴鹿を目指して、外国人市民からの生活などのお悩み相談や、宿題支援教室などを行っています。各事業は、多くのボランティアに協力をいただいています。さまざまな国籍の方と楽しく交流できますので、関心がある方は、気軽にご連絡ください。
問合せ:鈴鹿国際交流協会
【電話】383‒0724【E-mail】sifa@mecha.ne.jp
■地域で活躍する外国にルーツがある市民にInterview(インタビュー)
◇友達との“出会い”が“支え”に
ルイスさん(ペルー出身)
来日して31年
【本田技研工業(株)勤務】
▽日本人の支え
30年前に7歳で来日したとき、小学校では、同級生だけでなく、先生ともコミュニケーションを取ることができず、毎日、「とにかく友達がほしい」と思っていました。
日本人とつながりを持ちたいと思い、一生懸命、日本語を勉強した結果、次第に友達ができるようになりました。その友達や学校の先生、ボランティアの日本人、スポーツ少年団の保護者の方々と出会い、助けてもらったことが支えとなり、今があります。現在はボランティアや啓発活動などを行い、今度は私が支える側になれるように活動を続けています。
▽みんなに知ってほしいこと
外国人も日本人も、世の中にはいろんな人がいて、目に見えている部分だけが全てじゃないということを知ることが大切だと思います。見えていないところで支えてくださっている人がいること、努力して頑張っている人がいることを知ってほしいです。
◇“交流”することでお互いが“分かり合える”
バンダリさん(ネパール出身)
来日して4年2カ月
【鈴鹿大学在学】
▽鈴鹿大学での活動
インターナショナルコミュニケーションクラブ(ICC)という留学生が中心になりボランティア活動をするサークルを立ち上げて、海岸の清掃活動や子ども食堂のお手伝いなどをしています。子ども食堂では、母国のダンスや遊びを紹介するなど、多くの人との交流を楽しんでいます。
▽大切にしていること
外国人も日本人も、お互いのことを分からない場合が多いと思います。分からないことを伝え合うためにも、「交流」することを大切にしています。
◇職場の皆さんが僕の先生
アンさん(ベトナム出身)
来日して1年8カ月
【(株)三重パーツ勤務】
▽日本に来て苦労していること
一番大変なのは、日本語の勉強です。日本語は、一つの言葉にたくさんの意味があって、覚えることが多くとても難しいです。短い文章や単語は分かっても、長い文章だと分からなくなります。
▽日本人の支え
一緒に働いている日本人の皆さんが日本語や分からないことをたくさん教えてくれます。休みの日には一緒に遊びます。日本人は、親切で熱心な人が多いと思います。これからも、たくさん話がしたいです。
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