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中村欣一郎市長の山椒(さんしょう)は小粒(こつぶ)でも… Vol.71

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三重県鳥羽市

■植木鉢の上手な売り方
私は定期的にリサイクルパークに通っています。なぜ定期的かというと、生ごみ堆肥化のグループに入っており、自宅で生ごみを堆肥に育てるケース「ひなたぼっこ」がいっぱいになると、2~3週間に一度中身の総入れ替えにパークへ行くからです。
リサイクルパークでは、可燃ごみ、特定家電、粗大ごみ以外のごみを、ほぼ毎日(月曜定休、盆と正月は休み)出すことができます。いや、リサイクルとして回っていくので、ごみではなく資源ですね。新聞、雑誌、容器包装系のものから、電池、電球、陶器、ガラス、びん、缶、小型家電…。車ならドライブスルー方式で、約14種類の分別に従い、持ち込んだ各自が置いていきます。
また、進物品や引き出物の食器セット、鍋、新品に近い古着、雑貨、本なども引き取り、「もったいないやん」というコーナーを作り、安価に販売し、リユースの取り組みに貢献しています。
もったいないやんには、植木鉢も結構な数が集まってきています。以前は、パーク建屋の軒下に無造作に積み重ねて置いてあるだけでした。それが、先月訪れてみると、なんと一番目立つところに平置きされ、しかも値段まで貼られていました。もちろん安価です。
軒下にあった時は売り物かどうかも分からない状態でした。値段もいくらか分かりません。値段を尋ねておいて買わないのはちょっと勇気がいります。でも、その日は明るいところへ広げて、値段シールも貼ってありました。早速たくさん売れたそうです。私は生意気にも「これに花木を植えて付加価値を付けたらもっと買いやすくなりますよ」とアドバイスしたつもりが、「植えたのあるよ。1000円やで。市長室にどや?」と言われてしまい、一本取られてしまいました。
このパークは、市が施設を作り、NPOが運営を担っています。市外、県外、また海外からの視察も何度も来られています。変な言い方ですが、どうやら私が思う以上に時代を先取りしたユニークな施設だとだんだん分かってきました。まだ利用されたことのないみなさん、一度訪れてみないことにはそれこそ「もったいないやん」。

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