鳥羽温泉郷×鳥羽市サステナブルツーリズムを目指して

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2023.12.01 三重県鳥羽市

市では、持続可能な観光地づくりを進めていくため、鳥羽の恵みの原点である自然環境に配慮した持続可能で付加価値の高い観光地づくりを目指しています。今回は鳥羽市温泉振興会と鳥羽市の取り組みを紹介します。
ここ数年で観光を取り巻く環境は大きく変わり、気候変動による海の環境の変化によって漁業にも大きな影響を与えています。このような状況から、鳥羽温泉郷※の魅力づくりを行う鳥羽市温泉振興会と鳥羽市は、令和5年から市内における持続可能な観光に取り組む観光宿泊施設を取材して情報発信を行っています。
※鳥羽温泉郷…鳥羽市にある7つの湯処からなる温泉地を総称したことば

レポーター/写真
大野愛子

■「海女の愛ちゃんが湯(ゆ)く!」の情報発信について
鳥羽市温泉振興会では、令和3年から令和4年まで「鳥羽温泉郷　海藻JAPANプロジェクト」の取り組みとして、海藻の奥深い魅力や楽しみ方を広く知ってもらおうと「海女の愛ちゃんが湯く!」のメールマガジン配信を19回行ってきました。このプロジェクトは、海藻を学ぶことや海藻料理を研究するなどのテーマがあり、元地域おこし協力隊で現在は海女でフォトグラファーの大野愛子さんが、温泉宿の海藻料理や生産者を取材し、海との関わりを大切にする鳥羽温泉郷を伝えてきました。

■鳥羽市温泉振興会×鳥羽市がコラボしサステナブルツーリズム編を始動!
令和5年は、レポーターに市観光商工課の職員2人が加わり、サステナブルツーリズム※をテーマに情報発信を行っています。鳥羽温泉郷ではSDGsが注目される以前から「鳥羽における持続可能な観光」への取り組みや「海の環境に配慮」した取り組みを行う宿が増えており、そうした鳥羽温泉郷の宿が行う海の環境にやさしい具体的な取り組みを伝えることで、そこで働く人々や地域の人々が誇りを持ち、一層の広がりを生むことに期待し、テーマとして取り上げることにしました。
※サステナブルツーリズム…持続可能な観光。現在と未来の環境を守りながら「環境」「文化」「経済」の観点で、持続可能かつ発展性のある観光を目指した人々の暮らしを良くしていくこと

◆レポーター
カゾ・ポーリン
SDGsは日本では環境にやさしい取り組みだと思われがちですが、それと同時に社会をよくするための取り組みでもあります。鳥羽には自然と社会を大切に想う気持ちに溢れた宿泊施設がたくさんあることを知り感動しました。

◆レポーター/写真
大野愛子
地球は泣いている。鳥羽の美しい自然、豊かな海を守っていきたい。ゴミを捨てない、電気をこまめに消すとか、生活の中でできることはたくさんあります。

◆レポーター
北橋亜由那
宿泊施設で働く人々ができることを考え、お客様と一緒に行動していることを知って誇りに思いました。このような取り組みをたくさんのかたに知ってもらうために、「鳥羽のお宿はすごい!」ということをどんどん発信していきたいと思いました。

◆イラスト/デザイン
大西絵里奈
取り組みを知ることでの多くの「自然を守りたい」という想いに触れました。SDGsとは決して特別なものではなく、目の前の身近なものを大切にすることの積み重ねだと気づかされました。

■海との関わりを大切にする鳥羽温泉郷特集
コラボ企画「海女の愛ちゃんが湯(ゆ)く!」
サステナブルツーリズム編

◆鳥羽のお宿は想像以上にすごかった!
これまでに取材した6施設では、生ごみの堆肥化をはじめ、ごみ拾いや、食品ロスのためのリメイク商品の開発、海の環境を学ぶ釣り体験、SDGsボードゲーム、SDGsアイデアコンテストの開催、さらには調理残渣(ざんさ)※から魚のエサを作るお宿まで登場するなど、環境に配慮した取り組みが積極的に行われていました。宿泊施設で働く従業員のかたの想いに触れ、これからも自分たちが出来ることで持続可能な観光地づくりを目指していきたいと思いました。
※調理残渣…調理中にでる魚のアラなど廃棄される食品のこと

◆広げよう!鳥羽のサステナブルツーリズム
サステナブルツーリズムをテーマにした鳥羽市温泉振興会「海女の愛ちゃんが湯く!」とのコラボ企画は今年度でいったん終了しますが、市ではこれからも持続可能な観光地づくりをはじめとしたSDGsの推進に取り組んでいきます。
持続可能な観光地づくりには地域のみなさんの協力が欠かせません。今回紹介した市内の宿泊施設での取り組みを参考にしていただき、それぞれの立場でできることからはじめてみませんか。
各宿泊施設での取り組みについて、くわしくは鳥羽温泉郷ホームページのバックナンバーをご覧ください。