海をテーマにした「海の香りのする詩」の受賞作品が決定しました。
小学校から199点、中学校からは337点の応募があり、次のみなさんが入賞しました。
※受賞作品と入賞者については本紙をご覧ください。
■応募作品に触れて(選考委員長 北佳子)
日常生活で海の香りを感じながら、過ごしている鳥羽の子どもたち。海との距離感は近く、海のめぐみや厳しさを感じる機会も多くあります。そんな日常のふとした瞬間や目にしたものなどから感じたことや考えたことを子どもたちは、素直に詩に表現しています。比喩や擬音語、擬態語をうまく活用し、さまざまな表現技法を使った子どもたちの作品は、読み手の心にすっと入り、感動を与えてくれます。
鳥羽でしか書けないもの、ここで生活しているから表現できるものがどの詩からも感じられます。大賞に輝いた2作品も含めて、鳥羽の魅力が凝縮されている作品がたくさんありました。
◇小学生の部(大賞)
近頃、島の周りからいなくなった神島だこ。久しぶりに戻ってきた神島だこを料理するときの表現が実に素晴らしい。たこの躍動感、におい、色、味まで伝わってくるようです。冒頭の「神島のたこは いきなりうまい」からもわかるように、この詩には、勝稀さんの神島だこを愛する気持ちとそのたこが最近取れなくなった心配も込められています。近年の海の環境問題にも触れながら、地元愛にあふれた素晴らしい作品です。
◇中学生の部(大賞)
「学校帰りの疲れた私」は、きっと授業を終え、部活動を終え、重い足を家路へと進めていたことでしょう。そんなときもどんなときにも見える答志の海。その海とともに答志島のことが大好きでとても大切に思っている彩芭さんの思いがあふれた詩になっています。それは、答志島の優しい人達との普段の暮らしから出てくるものなのでしょう。巧みな情景描写から、読者も風や香りを感じられます。「ああ 答志島」、ここにも地元愛があふれています。
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