市内の中学生4人が7月27日~8月5日にかけて姉妹都市サンタバーバラ市を訪れ、8月9日~17日にはそれぞれの家庭がサンタバーバラ市の中学生を受け入れました。
すばらしい体験をした中学生のみなさんにホームステイ先での体験や受け入れをして感じたことについて感想をいただきました。
■サンタバーバラでの素敵な体験
鳥羽東中学校1年 岩﨑恵麻(いわさきえま)
私が今回の交換派遣事業に参加したきっかけは、昨年、同じ事業に参加した姉の影響でした。私はまだ中学一年生で、英語もあまり喋れないという不安がありましたが、姉のように「違う文化の人達とコミュニケーションをとりたい」「日本と違う文化を知りたい」と強く思い、参加することを決めました。
出発の前日の夜にはワクワクする気持ちが止まりませんでした。それと同じくらいに不安もありました。でも家族は、「恵麻ならきっと大丈夫、頑張れ」と出発の時まで私の背中を押して励ましてくれました。
飛行機を降りると日本語ではなく英語が溢れていて、「アメリカに着いた」という実感がわきました。サンタバーバラに着くと、ホームステイ先のカシアが私を抱き締めて、温かく迎えてくれました。すごくホッとしたのを覚えています。
カシアは、すごく優しくてお姉ちゃんみたいで、素敵な親友になりました。私が困ったときはいつでも気にかけてくれました。カシアのお母さんのジュリアは、すごく気を遣ってくれる優しい人です。カシアのお父さんは、すごく明るくて、冗談混じりで話してくれるおかげで、私を笑顔にしてくれました。そして犬のルナと猫のパブがとても可愛いく、ホストファミリーのおかげで毎日楽しく過ごすことができました。
サンタバーバラでの毎日は充実しすぎて、毎日がすごく早く感じました。2日目のウェルカムパーティーでは、沢山の人が歓迎してくれて、改めてアメリカのフレンドリーさに感動しました。「日本にも、初めて会う人でもフレンドリーに接する文化があればいいのに。」とすごく思いました。
4日目に市長訪問に行き、議会や市長室を見せてもらいました。そこには姉妹都市の国からの贈り物などが飾られており、鳥羽の真珠でできた置物も飾ってありました。鳥羽とサンタバーバラの繋がりを見ることができてとても嬉しかったです。
サンタバーバラのお祭り「フィエスタ」では、中にカラフルな紙吹雪が入ったたまごの殻を人の頭などにぶつけて割ると言う面白いイベントがあって、沢山たまごを投げ合いました。
最終日、私はバスに乗る前、サンタバーバラとカシアの家族とお別れするのが寂しくて泣いてしまいました。カシアの家族達は、私がサンタバーバラへ来たときのように優しく抱き締めてくれました。
サンタバーバラでの生活はすごく充実していて、私の一生の思い出になりました。今回の事業で学んだことを活かして、これからも英語への向上心を持って、しっかりと英語の勉強を頑張ろうと思います。
■忘れられない思い出
鳥羽東中学校3年 宮本一期(みやもといちご)
私は小さい頃から海外に興味を抱いており、いつか海外に行き文化に触れ様々な人達と交流したいという気持ちがありました。
留学に行く数日前から交換留学の相手であるリーランドと連絡を取り合って、お互いの好きなスポーツや趣味などを話し合い、食の嗜好など共通点も多くありました。彼は対戦ゲームが凄く好きで、その中でもお気に入りの戦闘機が「YAMATO」でした。日本人なら誰もが知る戦艦大和をモチーフにしているようでした。それを見てすぐに私の曾祖叔父が大和の乗組員で、船と共に亡くなったこと、そして鳥羽に住む祖父のことを思い出しました。祖父は、曾祖叔父が大和に乗っていたことをよく話しており、日本にリーランドが来てお互いもし嫌な気持ちになったらどうしようかと悩みました。
リーランドが鳥羽に来て買い物に行った時、1mほどの大きな大和の模型を気に入りすぐに買っていました。そして、大和を祖父の家に持っていくことになり、私は様々な不安に襲われました。ドキドキの中、祖父と大和をもったリーランドの対面となりました。意外にも、祖父は大和を見て喜んでいました。そして、祖父とリーランドで大和の良さを日本語と英語の一方通行同士で、言葉は通じていないのに熱く語っていました。それを見て私はグッと熱くなりました。
私は、戦争は過去のものであり、今を生きる私達は憎しみ合わずに共に手を取ることが大事なんだと気付かされました。私は今回の留学でより多くの視点から物事を考えられるように成長したと思います。最後に、このような貴重な体験をさせてくださった鳥羽市、鳥羽市国際交流協会のみなさん、そしていつも応援してくれる家族に感謝したいです。
問合せ:市民課人権・市民交流係
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