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中村欣一郎市長の山椒(さんしょう)は小粒(こつぶ)でも… Vol.73

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三重県鳥羽市

■リベンジと言ってはなんですが
リベンジと言ってはなんですが、映画の上映をまたやります。昨年の11月に男女共同参画の趣旨で「耳をすませば」の上映をしました。しましたとは言うものの、実は機材のトラブルで最後まで上映できませんでした。上映中に何度も中断し、ヒヤヒヤしながらやっとクライマックスに…というところで、とうとう中止せざるを得ない状態になってしまったのです。
この企画には大勢のかたに申し込みをいただきました。来場されたみなさんには、途中に繰り返されたトラブルにも私たち主催者を責めることなく、我慢してお付き合いいただいたにも関わらず、最後の最後に泣く泣く途中終了となり、本当に申し訳なく思っています。私は主催者側として最前列に座っていたので、針のむしろに座っているかのような気分でした。「もうこの辺で私が頭を下げて会場のみなさんに謝るから、締めよう」と担当の職員に促すのですが、「いえ直りそうです、もう少し頑張らせてください」と何度かやり取りをしました。決してぶっつけ本番だったわけではなく、前日には通しで全編リハーサルもして確認済みだったのですが、予期せぬトラブルは怖いですね。
そこで、「耳をすませば」を再度上映します。2月17日(土)午前10時からです。会場は市民体育館サブアリーナです。結末がどうなるかモヤモヤした気分のまま帰られたみなさん、ぜひまたお越しください。もちろん初めてのかたも市外のかたもお越しください。
そしてお詫びにもう一本、「銀河鉄道の父」というのを同日午後2時から上映します。無名だった宮沢賢治を支えた父と家族の物語で、原作は直木賞の受賞作品です。
どちらの作品も申し込み不要、無料です。(託児希望のかたは市民課(【電話】25-1126)へ事前に申し込んでください。)
私は以前から映画の持つ力を信じています。自宅でソファに座って一人でゆっくり好きな映画を観られる時代に、わざわざみんなで観る。同じ場所で、同じ時間を過ごす。共有する。昔は当たり前にあったけれど、今はなくなってしまったものを埋め合わせてくれる気がしませんか。市長としては、映画に限らずこんな機会や場所をなるべくたくさん作っていきたいと思っています。
年明け早々、能登半島地震により私たちの心は大きく揺さぶられました。この原稿は1月10日に書いていますが、みなさまの安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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