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自治体の皆さまへ

予防活動でしか救えない「命」がある vol.1

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三重県鳥羽市

■「ストップ!ドロップandロール!」

みなさん、消防の仕事で一番大切なことって何だと思いますか?
消防の究極の使命、それは「悲しい事故を未然に防ぐこと」です。花形である救助隊や市民に接する機会の多い救急隊に比べると地味なポジションである予防室から記念すべき第1号コラムを発信していきます。
事故が起こる前に防げたら…。起こっても最小限の被害で食い止められたら…。この“予”め“防”ぐことがいかに大切なことなのか。今、消防業界では、この予防活動の重要性が改めてスポットライトを浴びています。この誌面をお借りして少しでも「命」を救える方法をお伝えできればと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、命を救う技「ストップ!ドロップandロール!」(止まって、倒れて、転がって)を伝授します。これは、洋服に火が燃え移ってしまった時の対処方法です。一つ目は「ストップ」。火の勢いを大きくさせないために、その場に止まります。絶対に走り回ってはいけません。二つ目は「ドロップ」。地面に倒れこみ、燃えている箇所を地面に押しつけ、体と地面の間はできるだけ隙間ができないようにします。三つ目は「ロール」。地面に倒れたまま左右に転がり、衣服についた火を窒息消火させます。同時に両手で顔を覆い火傷を防ぎます。以上の三つが着衣着火の対処方法です。※近くに水場や消火器がある場合は、着火箇所に水をかけるなどして消火してください。また、衣類を素早く脱ぐことができる場合は、衣類を脱いでください。これは、アメリカなどでは古くから防火教育の一環として教えられている対処方法で、3月には、菅島小学校で初の指導を実施しました。毎年100人前後の死者が発生している着衣着火。火を扱う際は、近づき過ぎないようにすることと、“だるだる”“もふもふ”の衣服を避けることが重要です。
悲しい事故は本当に防ぎたい。起こる前に、防ぐ。攻めの予防対策を鳥羽消防は進めてまいります。

問合せ:消防本部予防室
【電話】25-9688

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