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国際交流員カゾ・ポーリンがみつけた Fantastique TOBA Vol.8

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三重県鳥羽市

■食文化と特産物を融合すると

フランス人の私は日本に滞在中、何を食べて、どのように食事を作るのかとよく聞かれます。私の料理法は自国の文化に強く影響を受けていますが、レパートリーを広げるために、他国の文化から学んでいます。
例えば、フランスと日本では料理のベースとなる味付けが異なります。フランスでは、塩気のある料理には基本的に砂糖を使いません。一方、日本では甘辛い味付けは一般的で、基本の味付けが「さ・し・す・せ・そ」の順番で、最初に入れる調味料が砂糖になることをフランス人が理解するのは難しいかもしれません。また、フランスではケーキを焼くときに必ず塩をひとつまみ入れますが、日本のかたには馴染みがないかもしれません。
そして、私が日本の料理について驚かされることがあります。それは、海外から料理を学び、それをとても美味しくて人気のある料理に変化させる能力です。
料理を作るうえで、私がとても重要だと思うルールがひとつあります。それは、海外のレシピであっても住んでいる地の食材を使うことを忘れてはいけないことです。たとえば、鳥羽のかたにとっては、ゆず、みかん、あおさ、ちりめんなどは身近な食材であり、私がゆずカード(ゆず風味のペースト)、みかんのマドレーヌ、あおさペースト(バジルの代わり)、ちりめんピザを作ると、友人はとても喜んでくれます。
フランス料理や日本料理を別々で作るのではなく、2つの食文化をどう融合させるかを考え、新たな結果が生まれるように、私は挑戦します。

問合せ:観光商工課
【電話】25-1157

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