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自治体の皆さまへ

イコールパートナーシップ Vol.152

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三重県鳥羽市

■自分と他人の境界線
男女共同参画社会とは、性別に関係なく一人ひとりが尊重され、自分らしく活躍しながら生きられる社会のことです。「男性だからこうあるべきだ」「女性らしくしないといけない」といった固定観念を取り払うことが重要です。
他者に対し「こうあるべきだ」という考えを抱くひとつの原因として、『自他境界』が曖昧であることがあげられます。『自他境界』とは『自分と他者は別の存在である』と自分と他者の間に境界線を引くことです。自他境界が曖昧になると、自分の領域のことを他者にまで広げて考えたり、他者の領域のことを自分にまで広げて捉えたりしてしまうことになります。
子どもの頃は、肉体的にも心理的にも養育者との距離が近く、自分と他人の境界は曖昧です。成長するにしたがって『自分は自分、他人は他人』『自分のことは自分で決める』と考えられるようになり、自分の持つべき責任の範囲を把握して、自分の気持ちや感情を主体的にコントロールできるようになるのです。
自他境界が曖昧だと、他者のことを自分のことと捉えてしまいます。「あの人はこうするべきだ」と考え、他者をコントロールしたいと感じたり、他者の感情を自分の感情と思いこんで、感情的に反応したりしてしまうことがあります。相手が自分の思い通りになるのが当然だと考えることが、暴力の正当化につながり、ドメスティック・バイオレンスの原因になることがあります。
一人ひとりが尊重され自分らしく生きられる環境を育てるには、自他境界を認識し、互いの境界線を尊重することが大切なのです。

問合せ:市民課人権・市民交流係
【電話】25-1126

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