■相対的な価値
初めて鳥羽を訪れたとき、私は行く先々の見るものすべてに興奮していました。離島(特に答志島)のことは以前から知って興味を持っていました。そして最初に訪れた離島は坂手島でした。
坂手島を訪れたときに日本人の友人が言った、「坂手島には何も見るものがないよ!」という言葉が忘れられません。何もないどころか、私はこの島での冒険にとても満足し、鳥羽に住んでいる人たちはとても親切だと感じました。坂手島の街並みを撮った写真をインスタグラムの「Fantastique Toba」で公開したところ、海外からの「いいね!」が最も多い写真になりました。
それはなぜでしょうか?おそらく、そこに住んでいる人から見ればごく普通のことでも、日常生活や文化がかけ離れた場所から訪れた人にとっては、とても興味深いことであるからです。これは、みなさんがフランスに行ったとしても同じことが言えるでしょう。
旅をしていると、そこにあるものに驚かされ、自国の文化について考えさせられたり、反省させられたりします。例えば、フランスではどこにでもゴミ箱があるのに対し、日本では決められた場所、主に駅にしかゴミ箱がないことに気づきました。逆に、日本ではどこでも簡単にトイレを見つけることができますが、フランスでは見つけるのが難しく、トイレを借りるためにレストランに立ち寄ることもあります。ほかにも、数え上げればきりがありません。
このように、私の母国であるフランスの文化に相対的な日本での日常生活は、常に興味深いものなのです。
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