■ドラマや漫画、アニメーションとジェンダー
2022年、『作りたい女と食べたい女』という漫画原作のドラマが放映されました。料理好きで大盛り料理を作ることに憧れている女性が、食べっぷりが良い女性と知り合います。「作りたい女」と「食べたい女」として、友人関係を築く中で、女性ふたりの間に恋が芽生えていく物語です。
漫画やアニメーションの中で、多様なジェンダーについて考えさせられる場面がたびたびあります。
手塚治虫の漫画作品『リボンの騎士』の主人公・王女サファイアは、男と女のふたつの心をもって誕生し、王子として生きなければならない王女として、剣をふるいます。
2004年に放映がはじまったアニメーション『プリキュア』シリーズは「女の子だって暴れたい」をコンセプトとしてスタートし、現在もシリーズ作品が放映されています。少女たちは大切なものを守るために『プリキュア』に変身し、パンチやキックをくり出して敵と戦います。当初『プリキュア』に変身するのは女の子だけでしたが、シリーズを重ねる中で、『プリキュア』に変身して戦う男の子が登場するようになりました。ドレスを着る男の子がいる、ヒーローになりたいと願い戦う女の子がいる、そんな場面を作中で描いています。
さまざまな作品の中で多様なジェンダーのあり方が描かれていますが、「自分が大切にしたいものを大事にし、なりたい自分になる」ために、登場人物たちは奮闘しているように思えます。「男だから」「女だから」という垣根を越えて突き進む姿は、わたしたちに「なりたい自分になるにはどうすればいいか」、語りかけてくるのです。
問合せ:市民課人権・市民交流係
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