■それぞれの甲子園
今年は阪神甲子園球場が100周年を迎えた記念の年です。甲子園と言えば、俳句甲子園、観光甲子園、ぼうさい甲子園…と、甲子園を名乗る大会は枚挙にいとまがありませんが、8月には離島甲子園が開催されました。正式には国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会です。鳥羽市からも、答志中学校を中心に結成された鳥羽チームが、長崎県壱岐市で開催された第15回大会に出場しました。
この大会は、国土交通省や日本離島センターなどの後援を受けて開催されており全国の離島中学生が、野球を通じて交流することで、地域の垣根を越えて健全な青少年の育成を促進し、離島振興に寄与することを目的としています。この大会を提唱したのは元ロッテオリオンズのエース故・村田兆治さん。マサカリ投法で通算215勝を挙げた昭和世代のスーパースターです。
今年は、北は佐渡島、東は八丈島、南西は沖縄県の竹富島から、23チーム約400人が参加しました。少子化の影響からか、島の中の複数の中学校の選抜(連合)チームが増えてきており、鳥羽も同様にチームを維持しながら参加を続けています。
さて、その鳥羽チームですが、選手は17人なのに対し、引率の先生数名と、応援の家族が20人を超える大応援団です。優勝まで5回勝たないといけないトーナメント方式で、1回戦は新上五島のチームに18-3で勝利。2回戦は八丈島チームに6-5で勝利。3回戦の宮古島チームは過去2度優勝している強豪チームで、残念ながら0-9で敗退しましたが、ベスト8まで進む大健闘でした。
選手たちには、参加できたことに感謝し、これらの経験で得たものを後々の人生でぜひ地元にフィードバックしてもらいたいものです。
ふりかえるとこの夏は、アメリカのサンタバーバラ市との交換留学、パラオ訪問、そのほかにも各種スポーツ競技で東海や全国大会への出場報告のため、多くの子どもたちが市長室に報告に来てくれました。驚いたのはどの子も頼もしい表情でしっかり目標を語ってくれたことです。
今後のさらなる活躍が楽しみです。
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