■人権について考える
わが国においては、現在も多くの人権課題が存在しています。誰もが尊重され、安心して暮らすことができる地域社会づくりのために、一人ひとりが人権課題についての理解を深め、行動していかなくてはなりません。
1948年12月10日、国連総会において「世界人権宣言」が採択され、この日は「人権デー」と定められました。わが国では、12月4日から人権デーまでの1週間を「人権週間」とし、さまざまな人権啓発イベントを実施しています。鳥羽市では、近鉄・JR鳥羽駅周辺・マリンターミナルで「差別をなくす強調月間」街頭啓発を実施しました。人権擁護パンフレットや啓発物品を手にされたかたもいるのではないでしょうか。
また、この時期には毎年「鳥羽市小中学校人権フォーラム」が実施されています。そのねらいは次のとおりです。
・自分たちの身近にある差別の現実に気づき、差別と向き合い、それを乗り越えていこうとする意欲と態度を育てる。
・学校を超えた豊かな出会いや学びの場と位置づけ、参加者が学習したことやそれぞれの思いを出し合うことで、人権・部落問題学習に対する認識を深め、感性や実践力の育成をめざす。
学校で子どもたちが人権作文を書き、人権フォーラム担当者会議で選んだ作文をもとに意見交流を行いました。作文の内容は仲間のこと、いじめのこと、共生のこと、社会にある差別のことなどさまざまです。自分の体験や思いを重ね合わせ、自分たちの生活や身の回りの社会を少しでも良くしていこうとする姿を見ることができました。フォーラムの後、気づきや学びをそれぞれの学校に持ち帰り、還流していきます。人権意識は家庭や地域にも広がっていくことでしょう。新しい年も、人権文化の花が咲きますように。
問合せ:教育委員会生涯学習課
【電話】25-1268
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