海をテーマにした「海の香りのする詩」の受賞作品が決定しました。
小学校から209点、中学校からは324点の応募があり、次のみなさんが入賞しました。
※受賞作品と入賞者については本紙をご覧ください。
みなさんの作品は、受賞作品集として編集し配布する予定です。
■応募作品に触れて(選考委員長 橋本 清久)
鳥羽という地で暮らす子どもたちは、「海」を常に感じられる環境にありますが、それぞれの子どもが見る海は一人一人違います。家族の生活を支える海・心安らぐ海・誰かを思い出す海・楽しくてしょうがない海などを比喩・擬音語・擬態語・対句などを活用して表現することで、鳥羽の海や自然とともに生きていることを感じさせてくれます。特に、鳥羽の子ならではの1つ1つの言葉や会話文が用いられ、よりその情景を感じさせてくれます。
小学生の作品では、家族との関わりからみた海の描写が多く見られました。中学生の作品においては、豊富な言葉を巧みに使い、自分の内面と海とを関連付けた思春期にある中学生らしい作品が印象的でした。
◇小学生の部(大賞)
結愛さんにとっての春の始まりは、毎年家族みんなで行うわかめの仕事のお手伝い。船いっぱいのわかめ、家族の「おはよう」の一声が仕事への意欲をかき立てていきます。わかめが炊き上がった様子は、そのおだやかな春の答志島の光景が目に浮かび、繰り返し表現される言葉からは、仕事への強い意志だけでなく、家族への思いも伝わってきます。そして、そんな毎日の情景が未来へとつながっていってほしいと願う結愛さんの思いが感じられます。
◇中学生の部(大賞)
心奏さんにとっての海は圧倒的な存在感で自分の心を包み込んでくれているように感じます。そして、その鳥羽の海をいつまでも今のままの美しさで守りたいという思いが伝わってきます。さらに、表現力もすばらしく「綺麗で危うい」この海と共に生きている人々を、「絶望するほどにかっこいい」と表現し、豊かな自然をも守ってきた人々を尊敬していることが分かります。さまざまな言葉から、海に生きることの厳しさを感じつつ、海を心のよりどころにして生きていることを読者にも共感させてくれます。
問合せ:教育委員会生涯学習課
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