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みんなのひろば(2)

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京都府久御山町

■昭和28年水害から70年未来へつなぐシンポジウム 気象予報士 蓬莱大介(ほうらいだいすけ)さんを講師に開催
8月26日、役場5階コンベンションホールでシンポジウムを開催し、約140人が参加しました。テレビでおなじみの気象予報士の蓬莱大介さんを講師に迎え、「近年の豪雨災害から学ぶ防災~天気予報の見方~」をテーマに講演会を行いました。蓬莱さんは、危険な台風の進路や警報の意味などを説明し、「今日会った人には絶対に災害で亡くなってほしくない」と訴えかけました。

▼蓬莱大介さんの講演
▽災害はリハーサルなしの大本番
最近は、インフラ整備が進み、「小規模の災害」が減っています。昔は小規模の災害がリハーサルの役割となっていた部分もあり、大きな災害が起こっても混乱が少なくすみました。しかし現在は、災害に遭うときは「大きな災害」となり、混乱が生じやすくなっています。災害が起きる前に発信された情報を活用し、危ない所から離れてください。

▽心構えは自助7割
防災の心構えは、「自助7割、共助2割、公助1割」です。大災害では、国や地方公共団体の救助・援助がすぐには期待できません。なぜなら、大災害の時には、役場の職員も被災するからです。
自分の命は自分で守る「自助」、そして、地域の防災力・ご近所の力「共助」が大切になってきます。

▽警報が出続けているときは、まだ危険
警報が出ているときは、重大な災害が起こる恐れがあるときです。台風が過ぎても警報が出続けているときは、まだ危険な状況ということです。川の水は遅れてやってきます。過去には避難所から帰るときに川に流されて亡くなられた人もいます。
特別警報は、「死なないでください」というサバイバル状況で出される警報で、自衛隊が出動するレベルのことがすでに起きている状況です。特別警報前の警報が出た時点で「災害モード」に考えを切り替えてください。

▼パネルディスカッション
講演後、京都文教大学総合社会学部総合社会学科の澤達大(さわたつひろ)教授をコーディネーターに、蓬莱大介さん、久御山町消防団女性消防団部長の上野道子(うえのみちこ)さん、信貴康孝(しんきやすたか)町長でパネルディスカッションを行いました。

蓬莱さん
天気予報は100パーセントではありません。予想が追いつかず、予測できないような大雨が降る可能性もあります。そのときは、近畿全域が危険ですよという情報を出すこともあります。その情報が出たときは、早めに避難をしてください。

上野さん
女性消防団として日々勉強をしていきたいと思います。今日来ている皆さんは防災の意識が高い人が多いと思います。防災の意識の更なる向上のために日々勉強し、みんなで生命・地域を守っていきましょう。

信貴町長
久御山町と水害は地勢上、永遠の課題です。大河川の外水だけでなく、町では久御山中央公園と新市街地みなくるタウンに大規模な調整池の整備を進めているところです。内水を溜め、内水氾濫を起こさないようにし、住民の皆さんの生命を守っていきます。

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