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自治体の皆さまへ

教えてコスモさん!~SDGsのアレコレ~

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京都府亀岡市

◆第24回 日常の景色にあるSDGsを見つけてみる─その19
7月に入って気温も上昇し、本格的な夏を感じる時季を迎えます。夏休みが近づき、カブトムシやセミなどの昆虫を求めて、虫取り網を手にした子どもたちの姿も見かけます。一方で、あまりの日差しの強さに、思わず日陰を探してしまう人も多いのではないでしょうか。
SDGsの17ある目標の中には、「気候変動に具体的な対策を(目標13)」が掲げられています。気象庁によると、京都では年平均気温が100年あたり約2.1℃上昇しており(注1)、全国の30℃以上の真夏日は100年あたり7日増加、全国の日最低気温が25℃以上の熱帯夜は18日も増加しています(注2)。このように、気温が変化すれば、人間だけでなく、身近な生き物にも影響します。例えば、今まで見かけていた植物や昆虫などを見られる時季が変わることも考えられます。こうした生き物への変化はSDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」にも関係しており、複数の目標にまたがる問題であることが分かります。
宮前町にある「地球環境子ども村」では、小中学生向けに「亀岡生き物大学」が開校しており、魚や昆虫の生態などを学ぶことができます。また、子どもから大人まで、みんなが環境について学べる特別講座も開催していますので、親子で亀岡に生息するさまざまな生き物について考え、どのような環境を未来の世代に残していくか、話し合ってみてはいかがでしょうか。

注1:気象庁京都気象台「京都府の気候変動」
https://www.data.jma.go.jp/osaka/kikou/ondanka/leaf/leaf_kyoto.pdf
注2:気象庁ウェブサイト「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfoextreme/extreme_p.html

◇文章
高木 超(たかぎ・こすも)
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科特任助教
亀岡市参与(SDGsアドバイザー)

◇本紙写真
江見 彩香(えみ・あやか)
元ファインダー女子広報部
女子学生による亀岡のPR隊“ファインダー女子広報部”(2018-2019)として活動。
現在、プロのフォトグラファーとして奮闘中!

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