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教えてコスモさん!~SDGsのアレコレ~

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京都府亀岡市

◆第25回 日常の景色にあるSDGsを見つけてみる─その20
夏の暑さが深まる8月は、終戦記念日をはじめ平和の大切さを改めて考える機会があります。亀岡市は、8月を平和月間に指定し、平和祈念式典や保津川市民花火大会などの亀岡平和祭事業を実施していますので、亀岡市民にとっても特に平和を意識する機会が多い時季ではないでしょうか。
今回は、市内の身近な景色からSDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」にも掲げられている平和について考えてみましょう。
亀岡のまちを歩いていると、大小さまざまな川が流れており、飲料水や生活用水といった私たちが生きるために欠かせない「水」が身近にあることを感じさせてくれます。
しかし、こうした「水」が争いの原因となってしまうことがあります。例えば、江戸時代には、日本各地で水の利用をめぐって村同士の争いが起こった記録が残されています(注1)。飲み水や生活用水の重要性はもちろんのこと、もし何らかの理由で田んぼに水を引けなくなれば、その地域の食糧が不足し、人々の生死に関わる問題です。世界に目を向ければ、現代でも、インドとパキスタンの間を流れるインダス川の水の所有権をめぐって「水紛争」と呼ばれる争いが発生しています(注2)。
8月1日は「水の日」でもありますので、私たちの身近にある「水」を切り口に、日常にある「平和」の大切さを考えてみてはいかがでしょうか。

注1:農林水産省・関東農政局ウェブサイト「6.水争いと「農」の秩序【第3章「農」が造った国土】」
https://www.maff.go.jp/kanto/nouson/sekkei/kagaku/kokudo/06.html
注2:国土交通省ウェブサイト「水資源問題の原因」
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000021.html

◇文章
高木 超(たかぎ・こすも)
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任助教
亀岡市参与(SDGsアドバイザー)

◇本紙写真
江見 彩香(えみ・あやか)
元ファインダー女子広報部
女子学生による亀岡のPR隊“ファインダー女子広報部”(2018-2019)として活動。
現在、プロのフォトグラファーとして奮闘中!

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