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自治体の皆さまへ

ひとりでがんばっている子がいるかもしれません

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京都府亀岡市

家族の手伝い、手助けをするのは「ふつうのこと」?
学校生活に影響がでたり、友達との時間が取れなくなったり…
こころやからだに不調を感じるほど 負担になっている子が身近にいるかもしれません。

■まずは知ってください。「ヤングケアラー」のこと。
皆さんの身近に、幼いきょうだい、病気がちな父母、高齢の祖父母などのお世話(家事・育児・看病・見守り・介護など)をしている子どもたちを見かけたことはありませんか?

もしかすると、誰にも相談出来ずに、家族のことは自分が何とかしなければならないと一人でがんばっているかもしれません。

このような子どもたちは、自分の家庭のことを知られたくないと思ったり、手伝って当たり前と思っている子どもも多く、自分からサポートを求めることも難しいのが実情です。

令和2年度に厚生労働省が全国で実施した実態調査結果では、中学2年生の5.7%、全日制高校2年生の4.1%が「家族の世話をしている」と回答しています。そのうち「ほぼ毎日」と答えた生徒が3~6割程度、平日1日に世話に費やす時間が7時間を超える生徒が1割程度もいました。
出典:令和3年3月「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)(詳しくは本紙4ページ参照)

◆実際の声(全国)
・学校から帰ったらまずは、洗濯。続いて、夕食の準備…
・自分に進路はないと思っている。
・私にはスイッチがあって、家では父の介護、大学ではそのことは一切友達に話さず、別の人格になる。
・家の手伝いや家族の世話で自分のことが十分にできない。

◆ヤングケアラーとは
本来大人が担うような、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを日常的に行っている18歳未満の子どものことをいいます。
・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている
・障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている
・目を離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている
・日本語が第一言語ではない家族や障がいのある家族のために通訳をしている
・家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている
・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている
・障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている
出典:日本ケアラー連盟の資料を基に作成

◇直面する問題
・通学への支障
・学習面での遅れ
・進学への影響
・友達と遊べないなど人間関係構築への影響
・重すぎる責任や負担のため心身の健康や発達に影響

◆地域の大人の人へ
ヤングケアラーである子どもたちは学校に遅刻したり、欠席がちであったりします。また、介護のために学校を早退したり、クラブ活動をせず早めに帰宅したりしているようです。
子どもたちが学校にいる時間帯なのに、家庭にいて家事をしていたり、買い物や通院の付き添いをしている様子を見かける事があれば、ヤングケアラーかもしれないと少し注意をしてみてあげてください。

◆ヤングケアラーコーディネーターからのお願い
保健センターにある家庭児童相談室では今年の4月からヤングケアラーの相談を専門とする、ヤングケアラーコーディネーターが常駐しています。子ども自身からの相談、保護者および関係機関の方々からの相談について幅広くお受けしています。相談内容についての秘密は守られます。匿名での相談も可能です。
ヤングケアラーコーディネーター 前田 正浩(まえだ まさひろ)

問合せ:家庭児童相談室(子育て支援課こども支援係)
【電話】25-5138

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